2018年4月19日木曜日

学びを助けるシステミックな質問について(その1)


                                                                                                              
     
 表面的な違いの認識は局所的、

 ただし、そこからより大きなパターンを見ることは、

 より全体的なところにつながっている。

 〈独り言〉
 



備忘録

物事を素直に見るのは難しい

物事をできるだけ事実に即して観察するというのは案外重要なことだ。

ただし、文化や信念・価値観、自己認識などが邪魔して、案外、事実を冷静に観察するということが難しかったりするのもその通りで、案外悩ましいところだ。

もちろん、結局は人間なんて主観的な生き物なので客観的になることなど出来ないのだろうが、少なくともひとつの視点として何かを客観的になるように努力して眺めてみるということは案外重要だとは思う。おそらく、自分が置かれてるシステム特性が見えてきたり、その利用方法や解決策も見えてくるだろう。

これには、「一般意味論事始め」で書いたがコトバ、あるいは質問を補助線として使うことは非常に重要だ、もちろん、コトバ自体が局所最適な考え方を招いたり、二項対立、二律背反の考え方や感覚を招くのもその通りだろう。

ただし、逆により物事を全体的でシステミックに、関係性にまで広げて眺めてみる補助線にすることができれば、自分の置かれているシステムがより分かってくるのも案外おもしろいところだ。

これについて、ネットに16種類のシステミックな質問について書かれていたドキュメントが転がっていたが、これが案外深い内容だ。

Systemic questions to guide learning processes of students

発想的には人類学者グレゴリー・ベイトソンの理論に忠実なミラノ派家族療法と同じなのも面白いところだ。

この第一の質問は以下だ。

1.相違点と例外に関する質問

この質問はベイトソンの「情報」の定義である「A difference that makes a difference. (差異が生み出す差異)」を考えるとよく理解できるだろう。

人の知覚、説明、行動、評価のピンポイントの違い。 これらの質問は、五感によって観察可能な違いに対処している。ただし、表面的な違いから、その背景にあるより大きなパターン、つまり普段は意識に上がっていないより大きなパターンを感じる支援をするような質問だ。

例えば、以下のような質問となる。


  • 誰もが同じように問題を見ているのだろうか? 
  • 問題が存在しているときと解決されているときには、どんな種類の動作が明らかに違っているか?
  • いつ問題が顕著か?
  • 比較的問題となっていな時はどのような時か?
  • 状況は良くなって行っているか?悪くなっていっているか?
  • 以前とどこが違っているか?
  • その他


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追記 拙著、好評発売中です。

こちらは、ブログの内容を加筆、再編集した内容になっています。




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(つづく)

文献
[1]


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


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2018年4月18日水曜日

カール・トム博士の問題解決フレームワーク


                                                                                                              
     
 課題はより大きな関係性のパターンの中で見てみる必要があるのだろう。

 〈独り言〉
 



備忘録

カール・トム博士の映像

Youtubeにカナダのカルガリー大学で家族療法を教えているカール・トーム博士の映像がアップロードされていたので視聴してみた。


カール・トム博士のフレームワークについては「ミルトン・エリクソンの系譜:カール・トム博士の質問システム」や「ミルトン・エリクソン論文全集を読む 95日目」で少し書いた。

トム博士のフレームワークは、日常や仕事でのコーチングや問題解決でも非常に使い勝手よいので、個人的にも非常にお気に入りのフレームワークの一つだ。

もっとも、このフレームワークの良いところは、自問自答形式で使用していても、物事を冷静に観察して、局所的な現象ではなく、もう少し大きな枠組みから物事をシステム思考あるいはシステミックに解決する手助けをしてくれるところだろう。

まずは、何か問題を抱えていてそれを直線的な因果関係に基づいて安直に解決しようとすると、もっと上手くいかなくなる、というのがこのフレームワークの出発点でもあるように思う。

そこで、トム博士の質問システムを使用して、デカルトのフレームワークからベイトソンのフレームワークに世界観を転換してみる、というのがこの質問システムの根底にあるより大きなプロットのように思えてくる。

もちろん、将来のありたい姿を関係性の中で追求するのは、ある意味確率論でしかないかもしれないが、少なくとも、より大きなパターンを考えながら、その中でありたい姿を考えてみるのは悪くはないのだろう。


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2018年3月12日月曜日

リフレーミング十二支


                                                                                                              
     Jazzのような転調しながら行うスケール練習のようなものが、

 コーチングの質問やリフレーミングでもできないかなぁ?と考えていたところ。

 まぁ、考え方の歪のようなものをなくして、頭を柔軟にするにはもってこい(笑)。


 〈独り言〉
 



備忘録

リフレーミング十二支

Jazzの転調しながらのスケール練習ではないけれど、コーチングの質問とかリフレーミングでも同じようなことができないかと考えていた。

もっというと、コルトレーン・チェンジのようなものかもしれない(笑)。



それで、コーチングでやるリフレーミングのスケール練習みたいなものをつくってみた。

まじめに説明すると本が一冊かけそうだけれど、結構使える。




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2018年2月18日日曜日

ミルトン・エリクソンの家族療法動画


                                                                                                              
     個人的にエリクソンの家族療法を再現しようとすると、

  ミラノ派家族療法に催眠を入れるような感じで介入するかなぁ(笑)。


 〈独り言〉
 



備忘録

エリクソンのセッション映像

Youtubeに心理療法家ミルトン・エリクソンの映像が落ちていたので視聴してみた。映像からすると、ほぼ晩年の1970年代後半というところ。

この構図としては2011年にフランスで行われた「Corps et conscience, colloque 2011」にエリクソン財団のジェフリー・ザイクがエリクソンの映像を解説しながらセッションを行い、それをフランス語の逐語通訳が翻訳しているといった形式になっている。

音声がちょっとうざったい感じだが、そこは我慢といったところだ(笑)。


この映像がありそうでなさそうな点は、エリクソンが家族療法を行っていることだ。

だから、催眠を使ってはいるが、後にMRI戦略的家族療法やミラノ派家族療法として体系化されるように、家族をシステムとみて、その関係性になんらかの介入を行っているのだろうなと、見てしまう。つまり、どこがシステムの変化のレバレッジ・ポイントなのか?

反対に言うと、クライアントを単に催眠状態にして、暗示を入れればすべてOKといった、アホらしい世界観では決して理解できないエリクソンの姿がここにあるということになる。

もちろん、このあたりを言葉で説明しようとすると、ニクラス・ルーマンの社会システム論あたりまで使ってうだうだ解説しなければならなくなるので面倒くさいのはその通りなのだが(笑)。

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2018年2月15日木曜日

リフレーミング関連資料を読む


                                                                                                              
   ポジティブをネガティブに、と言ってしまうと、

   これ自体が極端な白黒思考でダメっぽいリフレーミング

  のように思えるのだけれど(笑)。

 〈独り言〉
 



備忘録

認知療法的なリフレーミング

ネットに面白い資料が落ちていた。タイトルは「The Disease of Addiction: Changing
Addictive Thought Patterns」で、簡単に言うと「思考の生活習慣病」をリフレーミングしてみましょうというような趣旨の認知療法の資料で、米国では有名なメイヨークリニックから出されれている資料だ。

もちろん、個人的には何か治療をする目的はもっていない。しかし、日常や仕事の場面で問題解決のために、何かを観察したり、意思決定したりする場合に、極端な認知バイアスがかかっていないかどうかをチェックするために使うことができるだろう。観察するほうの目が曇っていたり歪んでいてはそもそも事実を冷静に観察できないことになる。

この資料で取り上げられているバイアスは以下だ。これは放おっておくと人はこういった思考に陥ってしまうということだろう。また、気持ち(感情・情動)や知覚が思考と相互作用すると見えているものも見えなくなってしまうのが厄介だ。

・100点か0点かの思考(極端な白黒思考)
・極端な一般化
・フィルタリング(見たいものしか見えない)
・経験から正しく帰納した信念を持っていない
・否定的な結論への飛躍
・カタストロフィ、事象の悪影響に焦点をあて、不測の事態が身の破滅につながると想像する。
・気持ちと事実の混同
・相手の反応の全てを自責だと考える
・自身の過小評価と抑制
・「〜ねばならない」思考
・自他の否定的評価を大きく、肯定的評価を小さくする

この方法は無意識ではなく、意識からいく方法になるだろうが、
こういった思考に陥らないようにするためにいくつかの指針が示されている。

・事象に過剰に反応しない、最悪のシナリオを描いてもカタストロフィックなシナリオを描かない。
・希望に満ちた声明を使う。
・自分を許す、ミスをしても責め過ぎない。
・やるべきタスクに焦点を当てる。
・「〜ねばならない」思考を廃する
・(ゴールに対する)進捗に焦点を当てる

もちろん、ロジカルシンキング的に意識して演習をやると完全に認知療法ぽっくなって、ちょっと遊びを入れて、メタファーを使うなり、間接話法を使うとミルトン・エリクソンっぽくなるのだろうが、まずは偏った物事の見方を極力廃して事実を眺めてみる視点を持ってみるというのはありなのだろう。


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