2011年11月24日木曜日

アウトカムの定義について



コーチングの「アウトカム」は経験の先取りと考えたほうが理解しやすい

独り言


今日は、「アウトカムの定義について」少し書いておきましょう。

コーチングで設定するアウトカム

コーチングのコンテクストでは、コーチがクライアントとラポールを取るといった当たり前のことは置いておくとして、セッションのはじめにアウトカム ― 欲しい結果、所産 ― を設定することから始めることが一般的です。

それで、この「アウトカム」というところを考えてみることにします。

この「アウトカム」を設定した時点では、これは未来の時系列にあり、認識の中だけに存在しているということになります。

それで、この「アウトカム」を考えてみましょう。



アウトカムとは、

想定した将来のある時点において 、無色透明の第三者の視点からの

Mind
l       (·基本的に定量的な指標で表現される)目標、ゴール
l       (必要に応じて環境に出現する物理的な)成果物 

また、それを知覚・認識している認識主体の 主観的な視点からの

Body
l       知覚の感覚 - アウトカムが実現した時に存在するだろう知覚

Emotion
l       心身状態 – アウトカムが実現した時に、信念、価値観、能力を反映した定性的な·心身状態
l       その他  

を含む経験そのものと考えています。 

  

つまり、コーチングなどの場合は、定性的な情報と定量的な情報、広義の意味での形式知的な部分と暗黙知的な部分の両方を含んだ「経験」を取り扱う必要があり、それぞれの性質と2つの関係性がどうなっているのかが分かっていないと上手くいかないということになります。

それで、これは一般意味論の「構造微分」で説明すると分かりやすいのですが、


「アウトカム」を設定する時には、将来経験するであろう、その経験をどう認識しているのか、知覚の感覚に戻して臨場感をもってイメージし(認識の抽象度を下げる)、その後、その経験の抽象度を上げた言葉/記号によってその経験をクリッピングしておく、あるいは紙に書いておく(認識の抽象度を上げる)ことが必要だということになるわけです。

もっとも、実際のコーチングではこの経験の抽象度を上げ下げしながら、知覚による経験とそれを言葉/記号で表した記述、また、外に現れる成果と内的な心身状態が調和するような方向で進めていくことが重要だと思います。

これは、以前書いたベイトソンのマインドの話からすると、経験が「月」、そして言葉/記号で表現したものが「月を指す指」となるわけで、経験と言葉/記号はベイトソンからすると異なる論理階型に存在するという表現になると思います。


もっとも、「月」と「月を指す指」では、時に「指」に認識の焦点が当たりがちになるわけですし、時に対立するものです。 例えば、理屈ではそうだけれど気持は違う、とか、世間一般ではそうかもしれないけれど、私の気持はそうではないというような状態がこれにあたるでしょう。


したがって、最終的にはこの2つの矛盾を綜合して矛盾したシステムの外に出る必要があるわけですが、対立を使ってこと壁を超えることができるというのは以下で述べた通りです。


文献

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