2011年11月26日土曜日

コーチングの効果と変化



結構、日本でやってるコーチングって検証された方法論を使ってきちんとやられているか?という視点では、結構いい加減なんだよねぇ(笑)

独り言


今日は、「コーチングの効果と変化」と題して少し書いておきましょう。

コーチングの種類と変化

コーチングといっても水平的な分野という意味で、スポーツの成果を求めるコーチング、個人の変化を支援するコーチング、組織の変化を支援するコーチングと色々なコーチングが存在しています。

また、垂直的な変化の度合いという意味でその扱う度合いが浅い順に、1)パフォーマンス・コーチング、2)ディベロプメンタル・コーチング 3)トランスフォーメーショナル・コーチングなどと分けられることがあります。[1]

このあたりは、コーチングに家族療法などに援用されているシステム論の考え方を持ち込んで、人の認識、あるいは人を取り巻く関係性をシステムと考え、このシステムの一部が変化する「変化」としての一次変化(First Order Change)、そしてシステム自体が変化する「変化についての変化」というように抽象度の上がった二次的変化(Second Order Change)と区別されていることがあります。[2]

この考え方を使うと、人の外的な振る舞いに対してだけ注目するパフォーマンス・コーチングは基本的に一次的変化を志向したコーチングとなりますし、人の能力の発展を支援するディベロプメンタル・コーチングと人の認識の変化を支援するコーチングとトランスフォーメーショナル・コーチングは二次的変化を志向したコーチングとなるわけです。

二次的変化を志向すると

それで、上で言う二次的変化を志向すると、構成主義的に行動-認識の両方を取り扱うモデルに基づいてコーチングを行う必要があるということになってきます。

もっとも、「こういったモデルを使ったコーチングの効果が統計的にどの程度検証されているのか?」という疑問が出てくるのですが、こういった回答の一つになるのが以下のリンクにあるシドニー大学でコーチング心理学を教えているトニー・グラント博士のエッセーとなります。


このエッセーでは、基本的に個人を対象としたコーチングのコンテクストについて書かれていいますが、基本的には認知-行動(Cognitive Behavior )モデルを用いて、ライフ・コーチングが 1) ゴールの達成、2)メタ認知 3)メンタルヘルス にどのように影響を与えているのか?について検証が行われており 1)ゴール達成指標 2)人生の質改善指標 3)欝状態改善指標 4)不安改善指標 5)ストレス改善指標 6)自己参照指標(Self-Refection : 自分の思考や行動に意識を向け、メタ認知すること、日本語で簡単にいうと事実に基づいた内省とか反省が出来ていること)といった指標が設けられており、それが、ミラクル・クエスチョンなどを活用したコーチング前とコーチング後とでどのように変わったのか?その結果について書かれて、それなりの効果があったことが示されています。

もっとも、お湯が突然沸騰するというような位相がまったくことなる二次的変化が起きた場合、こういった指標で計測されるのか?という疑問があるのですが、逆の言い方をするとこのあたりがこのブログのテーマでもあるわけです。

もっとも、二次的変化についてあえてモデルで表現しようすると複雑系の自己組織化だったり、オートポイエシスの創発ということになるため、やはりこのあたりを考える必要があるのだと思います。

文献

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