2011年11月29日火曜日

観察と記述(その2)



日記や小説とは違って、システム思考をする時はもう少し客観的な記述が求められるのでしょうねぇ。

独り言


今日は、「観察と記述(その2)」と題して少し書いておきましょう。

観察と記述を具体的にどういったプロセスで行うのか?

今日も、昨日の続きの「観察」と「記述」ということについて書いておきましょう。

実際の現場に身をおいて「観察」しても「記述」する段階で質感を伴った情報のほとんどは落ちてしまうため、このあたりのことを考える必要がありそうだなということについては昨日書いています。

また、言葉の性質ではないですが、言葉で記述されたことは基本的に五感の注意がそこに向いて意識されたことだけに焦点が当てられています。逆に言うとゲシュタルトの地と図ではないですが、言葉の周りにある情報は必然的に欠落してしまいますから、実は記述されていない行間にある情報も重要だというわけです。

もっとも、個人的にはこのようにして「観察」して「記述」した結果についてどうしたいの?ということになるわけですが、基本的にはこの結果を以前書いた TOC(Theory of Constraints) CRT (Current Reality Tree )を書くための情報として使いたいと考えているわけです。


http://ori-japan.blogspot.com/2011/11/toc.html
http://ori-japan.blogspot.com/2011/11/crt.html

さて、ここで昨日の話しに戻りましょう、音楽のメタファーを使って、「記述」というのは実際に演奏されている音楽を、パート毎のメロディー、リズム、ハーモニー、そして強弱について採譜するようなものであると説明しています、では実際の経験についてもこのメタファーを用いてメロディー、リズム、ハーモニー、そして強弱が何にあたるのか?を考えると参考になるのではないか?という発想になるわけです。

それで、個人的には実際の経験を「記述」するためにタイムラインに載せた SCOREモデル[1]が一つの解になるのだろうなと考えています。但し、ここではCRTの入力にしたいので、今のまま何もしないとこういった悪いシナリオになってしまいますよ、という前提で書いています。(なので、逆に、将来のベストプラクティスを考えた場合、想定される課題を事前にシミュレーションしておくということでも良いでしょう。)


※因果関係のロジックのチェックは厳密にしてはまだ行なっていない状態

それでこのモデルを音楽のメタファーで考えると、

メロディー
原因-現象-アウトカム-効果について観察される事実を因果関係でつないだ横の流れ
リズム
上を時間軸に載せたもの、視点を高くするともっとマクロのパターンが見えるかも!?
ハーモニー
メロディーが積み重なった縦の関係性
強弱
弱いのは表面上のシグナル、強いほど中核問題に近づく
※ 観察者の持っているメンタル・モデルを反映した認識上の隠れた前提については→に含まれるとする。いくつかの視点、立場を明示する必要がある場合はこれを明示しておく。

このモデルはTOCの正統なテキストと見なされている「Breaking the Constraints to World-Class Performance[2]に書かれている方法ともおおよそ整合しているのでそうセンスの悪い方法でもないのでしょう。

それで、実際のファシリテーションの場合、もっとアナログな方法としてポストイットというと3Mの登録商標なので「付箋」を使って紙やホワイト・ボードに貼りつけながら、因果関係のロジックにも注意しつつ、整理していけば良いのではないかと思います。

何れにしても、五感の質感を伴う経験について、観察者の認知バイアスがかかりすぎることなく「経験」したことを「記述」するというのは課題のように思ってきます。 

文献
[2]http://www.amazon.com/dp/0873894375


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