2011年11月14日月曜日

TOC思考プロセス1



何を変えるのか?
何に変えるのか?
どうやって変えるのか?

TOC思考プロセスの質問


今日は、「TOC思考プロセス」と題して少し書いておきましょう。

TOC思考プロセスの5つの道具

現状の課題を解決する、あるいは将来のビジョンに即した行動計画を策定するというときに役に立つのが TOC 思考プロセスの4つのツリーと1つの雲、合計5つの道具です。[1][2]

 より大きな戦略考える場合には、上の5つに加えて「S&T Tree (Strategy and Tactics Tree)」が含まれますがここでは説明を省略しています。

 それで、通常 TOCを始める場合直感的に5 Focusing Step をとりあえずやってみるというところから始めても良いのですが、


その問題がどういった関係性の中から起きているのか? あるいは、将来目的を達成するための関係性をどうつくっていくのか? システム思考で考える場合に役に立つのがこの5つの道具です。

基本的にはコンサルタントがよく使う [現状] [理想] のギャップについて、何をどのように変えて、どのように埋めていくかを考える、Fit Gap の形式になっています。



それで、いくつかのタイムラインを使って、視点を切り替え、それぞれの視点の違いにも注目しながらこれらの道具を実際の課題に適用していくことになります。

ツールの名称
タイムライン
説明
CRT
(Current Reality Tree)

過去→現在
現状把握(AS-IS
「何を変えるのか?」の質問に対する変える対象を探すためのツリー。
起こっている課題、問題の現状がどのようなプロセスの連鎖で起きているのか?を因果関係、因果ループで把握する。その問題を起こすに足りる十分原因の要素が何か把握する。課題、問題を解決する際の足場となる。
EC
(Evaporating Cloud)



任意
対立解消
課題、問題を引き起こしている、あるいは引き起こしそうな対立を解決するために活用する。対立を起こすための必要条件を探る。この問題の核となる対立を解決することが根本的な問題解決につながることが多い。

このツリーにはひとつの対立を取り扱う標準手法と3つの対立をひとつに綜合して認識上の方針制約、パラダイム制約を扱いやすくする3クラウド法がある。
FRT
(Future Reality Tree)

現在→未来
将来のシミュレーション(TO-BE/Not TO-BE)
「何に変えるか?」の質問に対する答えを探すためのツリー。
現在の状況から将来起こりそうなシナリオの検討を行う。その場合そのシナリオを引き起こすための十分原因になりうる要素を把握する。都合の悪いシナリオの場合には、そうならないように、その原因が成立しないような対策を考えながらより良いシナリオの構築を目指す。
PRT
(Prerequisite Tree)

未来→現在
将来のありたい姿(TO-BE
将来のありたい姿をゴールから描き、スケジュールをゴールから現状までバックワードで構築するためのツリー。この際、ゴールから現状までの必要条件が洗い出される。また、比較的難易度の高い場合に用いられることが多く、難易度が低い場合は、TTだけが活用される。
TT
(Transition Tree)

現在→未来
具体的な行動
「どのように変えるか?」に対する答えを探すツリー。
具体的には未来のある時点で起こって欲しい原因をどう創っていくための十分原因の要素を得るための具体的な行動計画になる。

それで、こういった道具を適用する時に重要なのが、基本的に相手が居る話になってきますので、どのように相手の抵抗を回避するか?ということになってきます。[3]

近日公開(予定)

それで、現在、TOC思考プロセスをもう少しシンプルにして、家族療法のリフレーミングや TRIZ などを組み合わせてもう少し直感的に実施できる使い勝手の良いものを開発中なので、乞うご期待というところですねぇ。[4]

 ちなみに、米空軍の第5世代戦闘機F-22 Raptorのプロジェクト・マネジメントもTOCをベースにしているので方法論の信頼性という意味では非常に評価が高いと思います。[5]

文献

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