2011年11月21日月曜日

TOC思考プロセス8:ゴールから逆算して考える



その期日が来て、奇跡的にゴールが達成できているとすると、ゴールに着いたことは(五感の感覚で)どのようにしてわかりますか? そこから振り返って、ゴールまではどのような印象的な場面がありましたか?
 
ソリューションフォーカスのミラクル・クエスチョン改


今日は、「ゴールから逆算して考える」と題して昨日のトピックの続きを少し書いておきましょう。

ゴールから逆算して考える

前に、現状から未来にあるゴールに向かってその道筋を思い描くFRT (Future Reality Tree)について以下に書いています。


TOC的にはFRTの考え方を十分原因の思考と読んでいますが、簡単に言うと現状から未来のゴールを向いて、こうありたい未来が訪れるように、あるいは望ましくない未来を避けられるように、現状から未来へ向けての原因をつくりこんで行く思考になっています。 

それで、この発想は必要不可欠な発想なのですが、ともすると過去の延長で未来のことを考えてしまうという欠点も持っています、つまり大きく飛躍するイノベーティブな発想は生まれ難い、ということがあります。

そこで必要になるのがもう一つの考え方で、(実現性の可否はひとます保留し)既にゴールについたものとして仮定し、未来にあるゴールから現在までの道筋を逆算して考えるというような、プラグマティストのチャールズ・サンダー・パースの言う「アブダクション」の発想です。[1]


この考え方は、PMBOK[2]などのプロジェクトマネジメントの方法論でもバックワード・スケジューリングとして知られている手法ですが、この思考で考えるツリーがPRT (Prerequisite Tree )となります。TOCではこの考え方を必要条件の思考と呼んでいます。

ツールの名称
タイムライン
説明
PRT
(Prerequisite Tree)
未来→現在
将来のありたい姿(TO-BE
将来のありたい姿をゴールから描き、スケジュールをゴールから現状までバックワードで構築するためのツリー。この際、ゴールから現状までの必要条件が洗い出される。また、比較的難易度の高い場合に用いられることが多く、難易度が低い場合は、TT(Transition Tree)だけが活用される。

昨日、3クラウド法でどういう施策を行ったら根本的な問題を解決できるのか?のアイディア、例えば、「既存のお客さんに新規のお客さんを紹介してもらって、紹介してくれたお客さんには販売奨励金を渡すというキャンペーンをやっていかがでしょう」が出ていたわけですから、


まずは、途中のプロセスをどうしようか?ということは一旦保留をしておいて、未来にあるゴールが今実現したところだと、未来のある場面が今現在だと仮定して、その場面を思い描いて「このアイディアは最高に上手く言ったよねぇ、では、それが上手くいったのはどのようにして分かるのか?」と質問してゴールの場面をできるだけありありと思い浮かべることから始めます。


PRTを書いてみる

PRTの書き方は比較的簡単ですが、少しコツがあります。

一つは、可能な限り現実感を伴って、今現在ゴールが達成されたとしてその場面をイメージすること、そして、そこから振り返って考えること。


さらに、ゴールを達成するための中間目標を連鎖的に書いていきますが、この間にある障害は、単に障害としてだけ記して、具体的にこの障害をどう克服するか?というような具体的なプロセスについては一旦保留して、今は考えないことにすることです。

そうすると、以下のようなツリーができてきます。

 構造的には、大きな壁、つまり大きな障害が小さな障害にブレイクダウンされ、運動会の障害物競走のように、いくつかの障害をクリアするようね形式で取り組めるプロセスとして表されていることになります。


つづく

文献
[2] http://ja.wikipedia.org/wiki/PMBOK

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