2012年6月5日火曜日

ミルトン・エリクソンから派生した心理療法を図にしてみた



ミルトン・エリクソンの技法は、エリクソンが亡くなってしまった時点で失われたところがあるのはある程度仕方がないことなのでしょう。

それで、今エリクソンが生きていたらおそらく「人は意味のない派閥をつくりたがるものです」とかおっしゃるのではないのだろうか?と想像してみるわけです。

独り言

今日は、「ミルトン・エリクソンから派生した心理療法を図にしてみた」について書いておきましょう。

表もあれば裏もある

以前、以下のリンクでミルトン・エリクソンから派生した心理療法の流れについては書いたわけですが、


時間が30分くらいあったのでナルドネさんの論文を参考にして系統図を書いてみたところです。もちろんこれが唯一正しいという気は無いのであくまでも目安程度という前提で書いています。


おまけにちょっと暗黒史的なところ、つまり裁判沙汰と事件が山のようにあるNLP (Neuro-Linguistic Programming)についても付け加えておきました。[1](笑)

 MRIにも在籍し短期療法の理論構築において中心的な役割を果たしたグレゴリー・ベイトソンは、1972~1978年の間、UCサンタ・クルーズ校のクレスギー・カレッジで教鞭を取っていたわけですが、そこで出会った助教授だったジョン・グリンダーと学生だったリチャード・バンドラーのメンターとなってあれこれやっているうちに、何となく出来てしまった方法論がNLPというようなところがあるわけです。確か、彼らの自著のNLP vol.1 でも NLPは副産物(byproducts)として出来たと書いてあった記憶があります・・・・

 確かに、NLPは、1970年代には学術的に研究された様子が垣間見えるのですが、その後は自己啓発セミナー化が進み、心理療法としてのエビデンスの収拾をやってこなかったところがあるため現在では心理療法としてはどうよ?というところがあるように思えます。実際、二重盲検やメタ分析をパスして効果があったと書かれている論文にお目にかかる機会は皆無と言って良いでしょう。


 ミルトン・エリクソンのモデリングにしてもベンドラー&グリンダーが夏休みに何回かフェニックスに行ってちょろっとやったレベルなので、他のエリクソニアンの方々とは深さという意味では薄っぺらい感じがしないでもないです・・・・というか薄っぺらいです。(笑) バンドラーなんて博士号持ってないくせに未だに自分で博士を名乗っているし(爆)。

 追記:もちろん複数のセラピストの言語パターンをモデリングしてメタ・モデリングした格好でメタ記述して特に言語のメタ・モデルをつくったというところは個人的には評価するのですが、逆の言い方をするとこれ以外の価値はあまりないなというのが正直なところだと思います。結局、一般意味論とMRI(Mental Research Institute)のパクリだしね。

http://ori-japan.blogspot.jp/2011/12/blog-post_7287.html
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/12/blog-post_22.html

 それで、大人数を集めてやる形式の自己啓発セミナーで、ビジネス・モデルを確立したところではおおいに成功したところがあるのでしょうが・・・・

 裏を返すと、図の左にある3流派、ソリューション・フォーカスト・アプローチ(ミルウォーキー派)、MRI(パロアルト派)、家族・戦略療法(ワシントン派)の3つは、普通に日本の大学でも教えられていますし、その効果についてもメタ分析された論文も簡単にみつかるので、純粋に心理療法家を目指すのであれば、REBT/CBTなどとも比較した上で、こちらを勉強するほうが良いように思います。


こんなこと書くと、その辺の自己啓発業者が何の根拠もなく怒りだしそうな気もしないでもないのですが、NLPにたいしたエビデンスがないというの事実だし、逆に他の3流派はエビデンスがあるのだから事実は事実なので仕方がないのですよねぇ。(笑)

(つづく)

文献


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