2013年3月2日土曜日

システム論的にパラドクスを超えた先にあるプロジェクト・マネジメント



 
 世の中を見渡すと、外の世界や自然は人為を離れて普通に調和しているわけですが、中の世界である観察者の認識の中に何らかの二項対立が現れることがあります。例えば、パラドクスとか矛盾とかジレンマとか葛藤とかダブル・バインドとか言われる類のものです・・・・・

 もちろん、この二項対立を解くことが解決につながるわけですが、この二項対立を解くこと自体が案外枠組を超えた創造の源泉になることが多いのですよねぇ(笑)。もちろん逆に言うとこの二項対立を超えないと画期的な解決策は出ないのだろうなぁと・・・

 まぁ、日本だったら昔から禅問答でこんなことをやっていたのだと思うわけですが・・・・
 
 独り言


パラドクスを超えた先にあるプロジェクト・マネジメント

 プロジェクト・マネジメントのスコープ/コスト/期日の3つのトライアングルにおいて主にスケジュールを短縮する技法として TOC (Theory of Constraints)の手法を活用したクリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメント(Critical Chain Project Management:CCPM)というのがあります。

 クリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメントが出来た背景には、プロジェクト・マネジメントに以下の3つの二項対立が潜んでいると仮定しています。[1]

不確実性を抱えた納期がそのまま約束の納期となっている。
プレッシャーの大小で優先順位が決められる。
努力の大小で成果が図られる。


    については、ゴールは納期の確度を高めたいということになりますが、暫定的には、納期を確実なものにするために余裕の時間が付加されることになります。
    については、ゴールは全体最適の視点から優先順位を決めたいということになりますが、暫定的には、顧客から催促されているタスクなどプレッシャーの高いタスクの優先順位を上げる形式でマネジメントが行われることになります。
    については、努力がゴール達成といった成果に結びつくようなマネジメントの方法が求められることになりますが、暫定的には必ずしも成果に結びついていない努力が評価されることになります。
 
それで、ざっくりいうと上の①②③それぞれのコンフリクトを3クラウド法にまとめて解決したものがクリティカル・チェーン・プロジェクト・マネジメントと言って良いでしょう。もちろん、通常のCCPMに示されているのはあくまでも一般解でしかありませんから、これをそのままそれぞれの現場に演繹的に適用しても前提が違ったりして合わないところが出てくる可能性もあります。もちろん、最終的にはここで出てくるギャップを二項対立を超える形式でそれぞれの現場にあった特定の解として解いていく必要があります。

ここでは、このプロセスを示すことはしませんが、Youtubeにクリティカル・チェーンの生みの親故エリアフ・ゴールドラット博士による講義が転がっていたので貼り付けておきましょう。余談ですが2008年くらいにお会いした記憶があるのですが、いつもパイプを加えていてメチャメチャなチェイン・スモーカーだった記憶がありますねぇ。

 

(つづく)

文献

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