2013年4月1日月曜日

行動観察の系譜

                               

 決して、エイプリルフールのネタというわけではないのですけれど(笑)

独り言


 行動観察の系譜

 最近、ITの業務改善などの世界でも単に現状のワークフロー原因分析を裏返して理想のワークフローを書くといったアプローチだけでは上手く行かないということが分かってきたので、現状の業務観察にエスノグラフィーとか社会心理学を応用しましょうというアプローチが出てきています。[1]

 エスノグラフィーと聞くと個人的に思い出すのは、マーガレット・ミード、ルース・ベネディクト、グレゴリー・ベイトソン、レヴィストロース・・・・ラヴィナス・・・とかの方々なわけです。例えば、ミードとベイトソンはニューギニアに乗り込んでいって現地の人の生活について徹底的にフィールドワークを行なってその文化・風習のパターンを解き明かしていくようなプローチを行なっていくことになるわけなのですが・・・・ITの業務改善についてもまるで未開の地の人の生活を観察してその奥底にあるパターンを徹底的な観察によって解き明かすようなアプローチが必要であるというわけです。

 それで、一昔前本業のほうでよくエンタープライズ・アーキテクチャーを使った業務改善の仕事などをよくやっていた時期があるのですが、NRIさんから出ている資料を読むと[2]普通の原因分析で出てきた問題を裏返して理想型をつくるEAをやっていても上手くいかないので、アーキテクチャー駆動+解決駆動にして、まずは課題の観察もエスノグラフィーのアプローチを使って、原因分析するのではなく解決思考、未来創発的なやり方で行きましょうといっている提案が非常に面白いなと思った次第です。

 そう考えると、ITの世界も、エスノグラフィーとか質的な観察から始まって、解決思考や Theory U 的なアプローチになってきたというわけですねぇ。もちろん、このあたりは対象が生き物である企業組織を扱うわけですから、従来の西洋的というかデカルトの「分ける=わかる」という二元論的なアプローチで、なんでも見える化するというアプローチでは上手くいかないということに気づいてきたという証左でもあるわけですねぇ。(笑)
 
 (つづく)

文献
[2] http://www.nri.co.jp/publicity/mediaforum/2013/pdf/forum188_2.pdf

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