2013年12月16日月曜日

米教育省のエリクソニアン・アプローチを用いた人財育成についての実証実験



心理療法家のミルトン・エリクソンのアプローチを怪しくない形式で教育に応用したらどうなるのか?

これは個人的にもライフワークであり興味の尽きない話題のひとつであるわけです・・・・・

ひとり言


エリクソニアン的人財育成のプロセス

 企業や団体での人財育成を行うために、心理療法家のミルトン・エリクソンが用いた手法、あるいはその弟子たちが体系化した手法が活用できないか?と個人的に試行錯誤しているところがあります。

エリクソニアンとは「問題や課題に直面した時の態度」あるいは「相手との関係構築のやり方」であり、まだ当時に「問題解決のプロセス」でもあるため、日常生活から仕事の場面まで色々なところに適応可能であるように思います。

もちろん、サイバネティクス的な相互作用を考える、エリクソニアン・アプローチの出来るコーチやコンサルタントを雇って自分がクライアントとして支援してもらうということが考えられますし、もう一つは自分がエリクソニアンのような観察力、あるべき姿を描く、解決策考える能力を持ち、そして実際の場面に適応する実行力を身につけるということが考えられるでしょう。

 で、世の中に同じことを考えている人がいて嬉しくなるのですが、米教育省の人財育成の実証実験をまとめた「Ericksonian Approach to Experiential Education.」[1]と題のついたエッセーご紹介しておきましょう。
 
このエッセーの状況設定は「冒険」、例えば企業研修などで何人かがチームになって、お互いが協力することで物理的な障害物を超えたり、渡ったりできるというようなアスレチック的な研修がありますが、こういった課題を実践しながら参加者がエリクソニアン・アプローチを学ぶ、といった場面を想像していただければよいでしょう。

ちなみにこの背景にある理論などについては以下のリンクで書いた「エビデンスベースド・コーチング・ハンドブック」の10章に書かれていたことを思い出しました。


それで、本編は三部構成になっています。

第1部は、心理療法家のミルトン・エリクソンのアプローチの本質である「ユーティライゼーション(Utilization)」です。

 これは一見不都合だと思われる出来事や障害なども含め「ゴールの達成」へ向けて活用出来ることは何でも活用していこうというアプローチです。もちろん、エリクソニアンにはクライアントが、こういった不都合をゴール達成への資源・資質に転換する支援をすることが求められことになります。ここではエリクソン財団の理事のジェフリー・ザイク博士(現在 Evolution of Psychotherapy 2013で公演中)のフレームワークであるエリクソニアン・ダイアモンドを使ってこのスタンスを学ぶようになっています。

 第二部はテーラーメイドの解決策の構築です。課題や問題はその人ひとり一人の置かれている状況や考え方、思考・・・こういったことが相互作用して起こっており、その課題や問題はいつもユニークである。つまり事実をよく観察した結果、その課題や問題を解決するユニークな介入方法や解決策があるはず・・・とマスプロ的で十把一絡げではない態度を身につけそれを実践することです。


 第三部は、構築された解決策をここでは冒険の活動に適用していくことです。認識の世界で構築された解決策を物理的な世界に適用するとかならず矛盾、ジレンマ、ダブル・バインドが起こって場合によっては難行苦行のモードに入ってきます。で、これをいかに乗り越えていくのか真価が試されることになります。

 もちろん、このプロセスは日常から仕事の色々な場面で応用可能なように思えてくるわけです。 
 
(つづく)

文献
[1] http://files.eric.ed.gov/fulltext/ED377009.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken






0 件のコメント:

コメントを投稿