2014年1月31日金曜日

メタファーでしゃべる



 TEDのプレゼンテーションの中にジェームズ・ゲーリーの「メタファーでしゃべる」がありますが、これが中々面白いですねぇ。



メタファーでしゃべる

  




文献

N/A

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken




2014年1月30日木曜日

フランシスコ・ヴァレラ物語



 Youtubeにチリ出身の生物学者で「オートポイエーシス」の共同執筆者であるフランシスコ・ヴァレラのドキュメンタリーがアップロードされています。20分あたりのグレゴリー・ベイトソンとの交流を含め、この映像は個人的にはストライクゾーンですねぇ。で、映像は、基本的には英語なのですが、ヴァレラの関係者はスペイン語、途中登場するサイバネティストのハインツ・フォン・フォルスターはドイツ語でしゃべっていて国際色豊かな感じがしてきますねぇ・・・・・



フランシスコ・ヴァレラ物語

  

 ここでのテーマは、映像にもあるように「What is Life ?」。つまり、「生命とは何か?」です。

 人類学者グレゴリー・ベイトソンは、世の中に存在しているものを、グノーシス派の言葉を使ってプレローマ(無生物)とクレアトゥーラ(生物)に分けて考えたことを思い出しますが、この映像の20分あたりでもベイトソンとヴァレラとの交流が描かれています。

 では、システム論的に「生命を持ったシステムとは何か?」と問われれば、例えば、オートポイエーシス論といったもので定義しないと生命はうまく定義できないというわけです。

 そして、「生命とは何か?」をライフワークとして探求したのが、チリ出身の生物学者。オートポイエーシスの共同執筆者であるフランシスコ・ヴァレラというわけです。ヴァレラは色々なところで才能を発揮しますが、波瀾万丈の人生を送った人でもあるように思います。

1973年、ピノチェト政権の軍事クーデターにより海外生活を余儀なくされる。キリスト教徒からチベット仏教徒へ。 認知科学と仏教との共通点を描いた著作「身体化された心」の著書。認知科学と仏教の交流を志向したMind and Life Institute の創設に深く関わる。


1986年からフランスへ移住。末期がんのため2001年死去。娘のエレノア・ヴァレラは有名なモデル。

ライフワークとして「生命とは何か?」「意識とは何か?」を探求した科学者です。それで、Youtubeの映像を見るとがんに罹患してほぼ晩年のインタビュー映像が出てくるわけですが、眼光鋭い目の輝きはまったく失われていないのだなぁ・・・と感じたところです。


文献

[1]http://ja.wikipedia.org/wiki/フランシスコ・ヴァレラ

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2014年1月29日水曜日

無意識へのコトバ



 ミルトン・エリクソンが使ったようなメタファーは中々奥が深いですねぇ。



どのようにメタファーを作るのか?

 出版社さんからお願いされた「Theraputic Metaphors [1]の翻訳版の「NLP メタファーの技法」[2]の解説を書いていて思ったこと、を少し書いておきましょう。

・無意識には無意識にしか理解できない非常に厳密なロジックが存在すること。

・だから無意識にメッセージを届けようと思ったら意識をすり抜ける厳密なロジックでつくった言語パターンなりメタファーをしゃべる必要があること。

・また、エリクソンのメタファーは非常に「戦略的」であること。戦略とは理想ー現状を理解し、その差異を埋める道筋を見つけることだから、いつも理想のゴールを意識しておくことがあること。

その意味では戦略コンサルとかビジネス上のマネジメントと根底にある発想は同じ。で、メタファーは、この理想ー現状を認識し、過去の延長ではないまったく新しい発想でこの差異を超える方法を考える補助線になるのだろうなぁ・・・・と

文献

[2]http://www.amazon.co.jp/dp/4788908123/
[3]http://www.audrehab.org/jara/1987/Roberts,%20%20JARA,%20%201987.pdf (参考)

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken





2014年1月28日火曜日

禅と一般意味論とサイバネティクス



 「経験そのもの」と「経験をコトバで記述したもの」との間にはやはり大きな断絶があるように思うわけです。つまり、「経験したこと」≠「経験したことの説明」ということでもあるわけです。ただ、本などの媒体でこの経験を伝えようと考えて、これを文学的な表現や比喩ではなくて、もっと科学的な漢字で記述しようと思うと結構難しいことになってくるわけですねぇ。

 それで、アラン・ワッツが考えたのは、禅という経験を説明するために、「一般意味論」や「サイバネティクス」を使ってみるというやり方なわけです。もちろん、これでも「経験したこと」≠「経験したことの説明」という構図は超えられないので、結局、禅は身体で経験するもの、ということなのですが、説明としては何となくセンスの良い説明方法ではあるわけですねぇ・・・・・・・・・グレゴリー・ベイトソンがミルトン・エリクソンの心理療法をサイバネティクスと一般意味論で記述したように・・・・・



主観的経験をどのように記述するのか?

 Wikipedia Alan Watts の項目に非常に面白い記述があったので少し書いておきましょう。[1]
 
 はじめに、「自然科学」といったものについて考えてみましょう。この場合、実際に起こっている現象を観察したり計測するために、純粋に第三者の視点を立てて、その現象を定量的に観察するような場合です。この場合は、「観察されるもの」と「観察するもの」とを明確に分けることができますし、図る値としては、何 cm だとか何 Kg だとかという具合になるわけで、誰が観察してもある程度同じような値が出てきますし、再現性もあるという具合です。

 それで、次に「主観的な経験」を取り扱う場合のことを考えてみましょう。例えば、心理療法とかコーチングとか、はたまた禅のようなもの。

 そもそも論としてこういった主観的経験が(自然科学か社会科学かの議論はとりあえずおいておくとして)科学として成り立つのか?という議論が出てくるように思ってきます。

 もちろん、日本人であればお得意の「まずは、騙されたと思ってやってみれば分かる・・・」というモードがあるわけですが、どうも欧米人にはこのロジックはないようで、ひたすらまじめに考えることになるわけです。

 それで、以下でも書いたように主観的な経験を記述するのは、観察される対象が観察するものでもあるような第二次サイバネティクスのような枠組みを考えるわけですが、


 個人的には、一般的な二元論の枠組みで説明することのできない禅を記述するためになぜ、一般意味論とサイバネティクスを使ったのか?ということも手に取るように分かってくるわけです。

 それで、Wikipedia の項目を読むと・・・・



In 1957 when 42, Watts published one of his best known books, The Way of Zen, which focused on philosophical explication and history. Besides drawing on the lifestyle and philosophical background of Zen, in India and China, Watts introduced ideas drawn from general semantics (directly from the writings of Alfred Korzybski and also from Norbert Wiener's early work on cybernetics, which had recently been published). Watts offered analogies from cybernetic principles possibly applicable to the Zen life. The book sold well, eventually becoming a modern classic, and helped widen his lecture circuit.


1957年、42歳の時、ワッツは最も知られており禅の哲学的探求と歴史に焦点を当てた「The Way of Zen (禅への道)」を出版した。中国とインドにおける禅のライフスタイルと哲学的背景の描写は保留し、ワッツは一般意味論の視点(アルフレッド・コージブスキーの著作およびノーバート・ウィーナーのサイバネティクスの原稿より直接引用、現在は両方とも著作になっている)。ワッツは 禅の生活に適用可能なサイバネティクスのアナロジーを提供している。ワッツの著作はよく売れ、次第に現代のクラシックになった、そして、彼の講義の回路を広げることを助けた。



 となっています。もちろん、個人的には禅を一般意味論とサイバネティクスで説明したらどうなるのだろう?と閃いた瞬間があったわけですが、自分に思いつくくらいのアイディアは既に誰かが思いついているだろうなと思って、ネットで調べてみると、既に50年以上前にアラン・ワッツが考えていたというわけです。

それで、Youtube にアップロードされていたアラン・ワッツのオーディオブックを・・・・・


 

文献



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2014年1月27日月曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:メタファーズ・オブ・ムーブメント



 短期療法をベースにしたコーチングは、「具体的にこれから問題をどのように解決すればよいのか?」という(頭で意識的に考えた)方法は一旦保留しておきます。それで、まずは、問題にスタックした心身状態から問題が解決された心身状態になってもらうというところから始めます。

 つまり、問題が解決された理想の心身状態になってもらい(実際に解決策を思いついたわけではないですが)、気持ち、心身状態は問題を既に解決してしまった、というふりをしてから「問題をどのように解決したのか?」と尋ねるようなプロセスを取ることになります。このあたりが少し不思議なところになるわけですが・・・・で、心身状態の感覚に注意を向けて、何らかのひらめきが起こるのを待つ、というような状態になるわけです。

 もちろん、「問題にスタックした心身状態」→「問題が解決した心身状態」に変化させたい場合、つまり良い心身状態を引き出したい場合にメタファーを使う、あるいは既存の枠組みではないやり方で問題に光を当てるためにメタファーを使うのは非常に良いやり方のように思えてくるわけです。



第11回エリクソニアン・コングレスでのメタファーズ・オブ・ムーブメント

 ミルトン・H・エリクソン財団が後援している心理療法の祭典である第11回のエリクソニアン・コングレス(エリクソン派国際会議)でデモンストレーションされた「Metaphors of Movement (メタファー・オブ・ムーブメント)」について書いておきましょう。[1]

 ミルトン・エリクソンがクライアントに語ったメタファーはセラピスト側がクライアントの世界観を理解した上でクライアントに語るセラピストが作成するメタファーということになります。つまり、セラピスト側にかなりの才能が求められる。

http://ori-japan.blogspot.jp/2013/07/blog-post_30.html

 これとは反対にコロンブス的パラダイム・シフトでクライアントに自分で考えてもらうというメタファー(Client Generated Metaphors)を考えたのが心理療法家のリチャード・コップです。こちらの手法の利点としてはセラピストはクライアントがメタファーを考えるプロセスだけを支援すれば良いということになり、セラピストの負担は減るように思います。

それで、このクライアントが作成する流れを組むメタファーとしてデイビッド・グローブによって体系化された Cliean Language & Symbolic Modeing そして、今回紹介する、アンドリュー・T・オースティンによって体系化された Metaphors of Movement があるというわけです。

それで、第11回のエリクソニアン・コングレスでデモンストレーションされた内容は、実際にはスティーブ・アンドレアスによって行われています。

 このドキュメントを読むと5つのステップからなっています。

1.問題が起こっている時のメタファーを引き出す。(その問題を喩えるなら何か?)現実の問題を無意識に閃いた抽象度の高いメタファーにマッピングする。
2.引き出されたメタファーの臨場感を上げる。(例えば、雲をつかむような話というのであれば、その雲はどんな色か?手触りはどのような感じなのか?など)
3.どのように対処してきたか?今どのように対処しているか?対処の戦略を引き出す。
4.今後、どのように対処すれば良いのか?新しい対処の戦略を引き出す。
5.テストする。まずは、メタファーのレベルで新しい対処戦略がうまく機能するのかをテストする。それがうまく行った場合は、抽象度を元に戻して、現実の問題にそのメタファーを適用したら具体的にどのようなやり方になるのかを考える。

 となります。

 ある意味、創造的問題解決手法である TRIZ と似たようなプロセスを使っていることになりますが、問題をメタファーにマッピングして色々操作しているうちに、心身状態のほうがだんだん良い状態になってくる・・・・というのがこの手法の特徴となっているように思います。

 それで、Youtubeにアンドリュー・T・オースティンの「Metaphors of Movement」の資料がアップロードされていたのでリンクしておきましょう。



 また、余談ですが、ベイトソンが考えたメタファー関係の資料は[2]を参照。

文献

[1]http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/CD9-HelpingAClient.pdf
[2]http://www.europeanfamilytherapy.eu/wp-content/uploads/2012/10/metaphors.pdf(参考)

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2014年1月26日日曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:The Evolution of Psychotherapy 2013



 こういう映像を視聴すると、「心理療法」というのは米国ではひとつのインダストリーという感じがしてきますねぇ・・・・・



カンファレンスの模様

 The Evolution of Psychotherapy は、非営利で運営されているミルトン・H・エリクソン財団の後援で行われている流派横断の世界最大規模の心理療法の祭典ですが[1]、昨年、12月に米国カリフォルニア州アナハイムで行われた時の映像が Youtubeに公開されていたのでご紹介しておきましょう。最近は、財団の理事であり人材育成に尽力しているジェフリー・ザイク博士が教鞭をとっている心理療法専門の大学・大学院カリフォルニア・サザン・ユニバーシティも協賛に加わっています。


 この会議は、日本で言うとお台場や幕張で行われているモーター・ショーやIT系の見本市といった感じに近いイメージに近いと思いますが、大ホールや小ホールで各心理療法家のセッションや公演が多数行われており、各自申し込んで参加するという形式になっています。

 それで、こういう映像を参照するとやはりアメリカの人は(非営利関係の事業でも)マーケティングやプロモーションがが上手だなぁとつくづく思うわけですが、こういった点から色々研究してみるのも面白そうな感じはしているわけです。米国だと非営利の団体でもCMO(Chief Marketing Officer )がいることが多いですしねぇ。

文献

[1]http://www.evolutionofpsychotherapy.com/

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2014年1月25日土曜日

クリストファー・アレクサンダー パターン・ランゲージを語る



 人類学者のグレゴリー・ベイトソンの生誕100周年記念に刊行された「Cybernetics Human Knowing」の号に掲載されていたエッセーにあった、スターウォーズの「ソースを使え」をパロった「パターンを使え」というが記憶をよぎります。要は、パターンを見つけるなり、学習して、うまく使えることがベイトソニアンへの入り口であるわけです。

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_02.html



パターン・ランゲージについて少々

 最近、興味を持っているのが建築家のクリストファー・アレクサンダーによって提唱されたパターン・ランゲージというメソドロジーです。[1]

パターン・ランゲージは、建築などのデザインにおける多様な経験則をパターンという単位にまとめます。パターンには、デザインにおける「問題」と、その「解決」の発想が一対となって記述され、それに名前が付けられます。パターン・ランゲージの利用者には、自らの状況に応じてパターンを選び、そこに記述されている抽象的な解決方法を、自分なりに具体化して実践することが求められます。

パターン・ランゲージを記述・共有する意義は、大きく分けて二つあります。一つは、熟練者がもつ経験則を明文化しているので、初心者であっても、洗練されたやり方で問題解決ができるようになるという点です。もう一つは、デザインに関する共通の語彙(ボキャブラリー)を提供するので、これまで指し示すことができなかった複雑な関係性について簡単に言及できるようになるという点です。[2]

 もともとこの言語は街づくりとか地域のコミュニティの形成というところで活用されますが、現在では、ソフトウェアのデザインパターンなどいろいろ応用されています。

 個人的にはパターン、あるいはその上位の概念であるメタ・パターンに着目するという点では、人類学者のグレゴリー・ベイトソンの観察方法、課題の設定方法、問題解決の方法に近いのではないかと考えているわけですが、ベイトソンが心血を注いだ心理療法家のミルトン・H・エリクソンのセションのパターンをこのパターン・ランゲージで記述したらどのようなものができるのか?と、個人的にはイメージしているところがあるわけです。

 もちろん、このようになパターン・ランゲージに記述することで、日常生活や仕事の場面、あるいはいろいろな人間関係で起こる「問題」「解決」のパターンが記述できるような気もしてくるわけですが・・・・・

それで、おまけではありますが、 Youtube にクリストファー・アレクサンダーがカリフォルニア大学バークレー校で基調講演をしている映像が存在していたのでリンクしておきましょう。



文献

[2] http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/patternlanguage.html

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2014年1月24日金曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくりかた(その22)

今日はちょっとフォーマットをシンプルにしてみました。

 さて、癒やしのメタファーのつくり方を色々書いてきましたが今日で一旦〆ておきましょう。

 ミルトン・エリクソンの次女のベティ・アリス・エリクソンのドキュメントを読んでみましょう。[1]




Contraindications for Using Anecdotes & Metaphors in Regular Therapy

None--- But----


通常の心理療法で逸話やメタファーを使うことに対する反駁は、

ない、・・・でも・・・・・


1. Most people are reluctant to try
a. What if it doesn’t work?
b. What if they don’t “like it”?
c. What if I can’t think of one?
d. What if they ask why I am telling a story?


.ほとんどのひとはやってみるのに気が進まない。
a.うまくいかなかったらどうしよう?
b.彼らがそれが好きではなかったらどうしよう?
c.ひとつも思いつかなかったらrどうしよう?
d.彼らがなんで物語なんて話すのといったらどうしよう?

2. It makes me, the therapist, uncomfortable—for the above reasons—and more.


上の理由、などの理由でセラピストである私を不快にする。


3. All the above doesn’t matter.
a. Stories are nice to hear.
b. And everyone likes them.
c. You can think up stories—you have a wealth of experience
d. And if they don’t “work”—nobody cares. They become a part of the
connected-ness” between both of you.


3.上のすべては問題ではない。
a.物語は聞くに素晴らしい
b.そして、すべての人は物語が好きである
c.あなたは物語を思いつく、あなたは経験の富を持っている
d.そしてもしそれがうまくいかなくても誰も気にしていない。物語はあなたの(意識と無意識)両方を結ぶ一部となる。





 と結ばれています。

 何れにしても、失敗することを恐れず、とにかくメタファーを活用してみることが重要だということになるのだと思います。

 日常生活でも、仕事の場面でも私たちは何気なくメタファーを使っています。このメタファーに耳をすまし、これを活用する方法を考えてみてはいかがでしょうか?

文献

[1]http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/FH08-AnecdotesAndMetaphors.pdf

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2014年1月23日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(番外編)



  たまにはマニアックな解説を読んでみてください(笑)。

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(番外編)
 


メタファーの話ばっかり書いていた因果応報でしょうか?

何の因果かよくわからないですが、きっとベイトソン的な円環的因果関係で、デイビッド・ゴードンの本の解説を書くことになってしまいました。(笑)

一応、ドラフト版は編集者さんにお送りしたのですけれど・・・・どれくらい赤ペンの添削が入るのでしょうかねぇ?

ご興味あれば本屋さんでお手に取っていただくか、ご購入いただくと嬉しいです。

さて、昨日の続きを書いておきましょう。

 (つづく)

文献
N/A

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2014年1月22日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その21)



  書くことが無くなってきたわけでもないのですが、これはこれでユーティライゼーションとして活用するとしたらどうなるのでしょうねぇ。

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その21)
 
さて、昨日の続きを書いておきましょう。


 このシリーズも終盤に差し掛かっているわけですが、エリクソンの次女のベティ・アリス・エリクソン女史の資料を読んでみましょう。[1]

(翻訳は適当)

Utilization is:
Using the patients world and languagehis terms, his meanings, his goals,
his wants
Using the patients own experiential learning as the base for his productive
goals
The most effective communication with that person always meeting him in his
own world and using that world for his betterment.

ユーティライゼーションとは:
 クライアントの世界観とコトバ、例えば、用語、意味、望んでいるゴールを活用すること。
クライアントの建設的なゴールとしての経験からの学びを活用する。
人との最も効果的なコミュニケーションはいつも「クライアント独自の世界観」とマッチしており、世界観の向上のために使われる。


 (つづく)

文献

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2014年1月21日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その20)



  ミルトン・エリクソンの哲学の根幹であるユーティライゼーションは、その対象が艱難辛苦だったとしても、「その艱難辛苦のおかげで、人生、予想外に面白くなってしまったぢゃないかぁ~」と思えるくらい、それを使い倒すことでしょうかねぇ・・・・まぁ、実際やろうと思ったら口で言うほど簡単ではないのでしょうけれども・・・・・

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その20)
 
さて、昨日の続きを書いておきましょう。

 ミルトン・エリクソンの心理療法の枠組みはコンサルタントの使う FIT & GAP、もっと正確に言うと、ビジネスの場合はほとんど定量的な情報で設定される目標に、さらに、認識主体の主観的な感覚とか心身状態まで含む定性的な情報も付加した形式の FIT&GAP だったわけです。

 もちろん、ゴール設定で難しいのは、放っておくと過去の延長で未来の目標を立ててしまうことになります。
 

 これだとあまり意味がないわけで、一見都合の悪いことも、外的な変化として内的に取り込みましょう、というのがユーティライゼーションということになってきます。

 それで、上の話を前提としてエリクソンの次女のベティ・アリス・エリクソン女史の資料を読んでみましょう。[1]

(翻訳は適当)

This changes the definition of therapy
Problems always exist
But problem content can be changed
Or accepted
Different ways of looking at things can be fun and creative
Can become a joint and enjoyable exercises
Expansion of choices becomes the focusnot the problem
Practicing different ways of thinking and responding can be a goal in itself

 (ユーティライゼーション)は「心理療法」の定義を変える
  問題はいつも存在している。
    しかし、問題の内容(コンテンツ)は変えることができる
    もしくは、受け入れることができる
  物事を異なる方法で見ることは面白くて創造的になり得る
   共有された楽しい練習になり得る
     選択肢を広げることに焦点を当てる、問題ではなく
     異なるやり方で考え、反応することそれ自体がゴールになり得る


 (つづく)

文献
[1] http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/FH08-AnecdotesAndMetaphors.pdf

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2014年1月20日月曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしのメタファーのつくり方(その19)



  ミルトン・エリクソンの技法は「クライアントが望むゴール」が起点になるのに、「相手に命令する」とか「人を動かす」とか言っているアホは何なのでしょうねぇ?

 もちろん、「私のゴールは人を動かしたいです」みたいな変なクライアントが来た時、その人がコントロールできるパラメータは何ですか?みたいな話になってきて結局はサイバネティクスの話になってくるのですよねぇ(笑)。

ひとり言


癒やしのメタファーのつくり方(その19)
 
さて、昨日の続きを書いておきましょう。


 「ミルトン・エリクソンの技法を使う時、何を起点にすればよかったでしょうか?」

起点になるのは、クライアントが望んでいるゴールです。逆の言い方をすると、このゴールはセラピスト側のゴールでもなければ、世間の期待するゴールでもなければ、誰かによって押し付けられたゴールでもないということになります。

 つまり、クライントであるあなたは「何を望んでいるのか?」。セラピストは、これを明示したりあるいは暗示したりということでセッションが始まるということになります。

そして、「これを起点にそのゴールを達成するためには具体的に何をどのように行っていくのか?」「それに必要なリソース、資源・資質は何か?」これを一緒に考えて支援していくことがブリーフセラピストやコーチに求められていることだということになります。つまり、現状と理想を明示、もしくは暗示し、そのGAPを埋めるような道筋、あるいはプロセスを考えていくわけであり、これは、戦略コンサルタントが使う FIT&GAP のフレームワークと同じような考え方でセッションが進んでいくことになるわけです。

もちろん、ミルトン・エリクソンの場合は、普通の日本人にはおなじみの遠回しの表現やメタファーなどを含む、間接暗示を使っていくということになってきます。



 それで、上の話を前提としてエリクソンの次女のベティ・アリス・エリクソン女史の資料を読んでみましょう。[1]

(翻訳は適当)

Allowing clients to choose what works for them
Offers respect and dignity for the autonomy of the person
Reaffirms the persons own competence
Uses the other persons own timetable
Provides future seeding
Lets the person consider, manipulate and change what hes heard
For his own benefit and growth
クライアントが自分にとって役に立つこと(行動)を選ぶことを可能にする
 尊敬とクライアントの自立性に対する尊厳を提供する
 クライアント独自の強みを再認識させる
 クライアント独自の時間軸(時間認識)を使う
 将来に対する「種まき」を提供する
 クライアントが自分が考え、自分で操作し、聴いたことを自分で変える
  クライアント自身の利益や成長のため


それで、このあたりの技法を「上司が部下に行うコーチング」、「子育て・・・」、「有名なスポーツのコーチング」などのコンテクストで活用することを考えると、悩ましいところが出てきます。

 例えば、一般的に「上司が部下に行うコーチング」について考えてみましょう。もちろん、個人的には「部下が上司に行うコーチング」のほうが機能すると思っていますが・・・


 要は、会社で行うようなコーチングの場合はまず、ゴールというところで利害が対立することが起きてくるわけです。上司から命令されたゴールは、部下がやりたいゴールではない、といった具合に。

 もちろん、このあたりはコンフリクト・マネジメントの話になってくることになります。


 (つづく)

文献
[1] http://www.ericksoncongress.com/IC11/handouts/FH08-AnecdotesAndMetaphors.pdf

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