2014年3月3日月曜日

ミルトン・エリクソンの技法(その8)



  「~が分からなくても良い、知らなくても良い」「~をしなくてもよい」という文法的な否定文を伴う(意識で否定され、無意識には肯定される)表現というのはある意味エリクソニアン・アプローチの重要なポイントでもありますよねぇ。



3)言語パターンとしての” Not Knowing” “ Not Doing” その1

 心理療法家のミルトン・H・エリクソンの技法について書かれている少し素性の分からない Web PDFを読んでいたのですが[1]案外、これがよく出来ているように思います。で書かれている内容は以下の項目で、

  1. トゥルーイズム
  2. 時間利用のトゥルーイズム
  3. Not Knowing / Not Doing 無知の知、無為の為
  4. オープン・エンドの暗示
  5. 全ての可能性をカバーする
  6. 複合的暗示
  7. Yes セット
  8. 否定形の利用
  9. 質問の利用

 元ネタは、以下のリンクで書いた著作ですが、少し解説しておきましょう。


言語パターンとしての “ Not Knowing “ , “ Not Doing”

 「Not Knowing(知らない)」、「Not Doing (やらない)」といったセラピストが使う言語パターンはエリクソニアン・アプローチに典型的なものです。

The trance state


トランス状態


During trance induction the implication that the patient should relax and “do nothing” is often given. In effect, we are setting up a precondition for trance. When we enter this relaxed state the parasympathetic nervous system dominates and physiologically predisposes a person “not to do” rather than to make any active effort at all.


トランス誘導の間、患者はリラックスするべきである、「何もするな」という含みがセラピストから語られます。実質的にセラピストとクライアントはトランス状態の前提を整えていることになります。リラックスした状態に入る時、副交感神経が優位になり、生理現象的には、クライアントに何か努力をして活動してもらうよりも、「何もすることはない」という気持ちを抱かせることになります。


At the same time, when we are in this relaxed state we tend to lean towards an inherent laziness whereby we feel comfortable with the fact that we “ do not know” how the unconscious carries out its activities. In effect, we allow the unconscious to bypass the conscious


同時に、このリラックスした状態にある時、私たちは生まれ持った怠惰さに傾く傾向があります、ここでは、無意識がどのようにこの活動を実行しているのか「知らない」という事実に対して心地よく感じているわけです。この結果、私たちは無意識が意識(クリティカルな思考)をバイパスすることを許しています。



つづく

(参考)


文献

[1]http://hypno-sence.webs.com/Practitioner%20course%20204/The%20Use%20of%20Language%20in%20Indirect%20Hypnosis.pdf
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