2014年4月30日水曜日

一般意味論で心をデバッグする



  一般意味論を学ぼう・・・・・・但し、一般意味論原理主義者にはならない程度に・・・・・(笑)。



コトバはモノ(モノゴト)と同じではない

 今日は、一般意味論のお話を少々。

 1000記事書いてきて、ここまでで一番アクセス数が多い記事は「一般意味論事始め 27の視点」ということを書いたわけです。




1. 人は他の動物と異なり記号を使って創造、イノベーション、コミュニケーションが行える。


2. 一般意味論では、言語を シンタックス(統語論)、セマンティクス(意味論)、プラグマティクス(語用論)の3つの切り口から捉える。


3. アルフレッド・コージブスキーの創始した一般意味論は上の3つの切り口から、人の思考と行動の相互作用を考える。


4. コミュニケーションは送り手と受けての間で行われる混乱の可能性に対する戦いである。


5. 五感で認識できる世界と思考のような認識が難しい2つの世界を取り扱う。


6. 外的な情報が五感を通してもたらされる、内的感覚でそれに気づく。


7. 神経システムに翻訳されることで我々は物事を見ることが出来る。


8. コトバの構造は他人とのコミュニケーションばかりではなく自分とのコミュニケーションにも影響を及ぼす。


9. コトバの構造は観察対象のもの自体に質感が存在するような錯覚を抱かせる。言語の構造は観察者の存在を曖昧にする。


10. コトバの構造は「地図」と「領土」が同じであると語ることを可能にする。


11. コトバは類似点を語ることを容易にするが、相違点(あるいは例外)を語ることを難しくする。


12. コトバを使って読み書きを行う場合、その話題について全て知っているとする傾向がある。


13. コトバは静的であり、現実世界は動的である。


14. コトバを使った、仮定、推論が事実を混乱させる。


15. コトバの構造は思考を「ABか」のような単純な二択に追い込む。


16. コトバによって、部分が全体だと思い込む。


17. コトバは相互のやり取りには向いてない。


18. コトバによって、ラベリング、カテゴリー分け、評価、関係の明示などを行う。


19. コミュニケーションは、話し手のコトバが、受け手自身の経験を表象することで行われる。


20. いくつかのコトバはデータ以上のものを伝えている。


21. コトバの使い方はメンタルヘルスに関係する。


22. 科学は客観性ということが重視される。


23. 文学のコトバは、感情、主観的反応、ユニークさが重視される。


24. 人間の創造性とコミュニケーションは親密に結びついている。


25. (抽象度の異なる)いくつかの知識について語ることは有用である。


26. 一般意味論は、科学的でこなれた、創造性を引き出すことを意図して構築されている。


27. 「良い地図」を構築する。

  それで、一般意味論を一言で言えば、自分の外的世界で起こっているモノゴトと、自分の中の認識やコトバは違うものである、というように実態がコトバや枠組みのような抽象的な概念に成り行く過程をメタ認知して自覚しましょう・・・・これで少なくとも、コトバと実体に齟齬がある状態は防げるはず・・・・という試みでもあったはずです。つまり、「地図はそれが示す土地と同じではない」というところを自覚するのが重要だというわけです。これが一般意味論で非常に重要な「抽象化過程への自覚」と言われているところでこれがきちんと行われているかどうかを調べるのが、ある意味、ITでいうところのデバックのように自分のマインドをデバッグするということになるわけです。

 もちろん、コトバや記号は創造性を発揮する道具でもあるわけですが、同時に人の知覚や認知を狂わせる道具ともなるわけです。実体を観察することなく「東大出」「イケメン」「金持ち」などのコトバだけにとらわれている状態であれば、すでにコトバのトラップにハマっていると考えて良いでしょう(笑)。

 それで、これを防ぐにはどうしたらよいのか? 結論からいうと一般意味論を学ぶというのは一つの解ということにはなるのでしょう。もちろん、私自身は一般意味論原理主義者ではないのですけれども・・・・(笑)

 それで、Youtubeにこのあたりの良い映像があったのでご紹介しておきましょう。


 
文献

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記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken







2014年4月29日火曜日

ベイトソンとシステム論



  最近は、色々なことはコンテクストの中で起きてる、で、もっと大きなコンテクストを見たらとか、問題の起きているシステムは?とか普通にシステム思考をしていて、逆に言うとシステム思考をしていない状態というのを思い出せないのだよねぇ(笑)



ベイトソンとシステム論

 休日の朝はいつもと違ってかなりゆっくり目なモード。


 少し早起きして、新聞を読むような感じで色々な論文に目を通す。

 で、「GREGORY BATESON, CYBERNETICS, AND THE SOCIAL/BEHAVIORAL SCIENCES」(グレゴリー・ベイトソン、サイバネティックスと社会/行動科学)[1]というエッセーに目を通しながら至高の朝の朝を過ごす。

 で、理系のおいらからすると自然科学は割りと厳密な因果関係で説明できるところがあるけれど、人の思考とか振る舞い、ひいては組織のマネジメントみたいなところになると自然科学的な知見だけではどうしても限界があって、ある意味いい加減な社会科学的なところも考える必要が出てくるというわけです。(笑)

 それで、こんなエッセーになるわけですが、ベイトソンが人の精神や組織の認識みたいなところをどのように考えたのか?まぁ、結論から言えば、ベルタランフィの一般システム論とかウィナーとかアシュビーのサイバネティックス、丸山孫朗の第二次サイバネティックス・・・・などを持ち込んで、直線的因果関係から円環的な因果関係を考えるようになった・・・・ということになるわけですが、このあたりの経緯が書かれているのがこのエッセーというわけです。


 
文献

[1]http://www.narberthpa.com/Bale/lsbale_dop/gbcatsbs.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken








2014年4月28日月曜日

ふりだしに戻る



  メモ程度の記事を1000個程度書いたからといってベイトソンの全容が分かるわけではないし・・・・・・



ふりだしに戻る

 1001記事目は、ふりだしに戻って wikipeida にあるグレゴリー・ベイトソンの項目。


 ここを出発的として、ふりだしに戻ると、色々なことが俯瞰的に書いてあるので、案外、見晴らしが良いことに気がつきます。まぁ、ベイトソンの円環的因果関係からすればゴールと出発点がつながっていても別に不思議なことでもないのでしょう(笑)。

 で、ここで改めて「なぜ、ベイトソンなのか?」ということになるわけですが、世の中非常に複雑になっていて色々な雑多なことが同時に進行して色々な問題が起こっている今日この頃、結局、色々なことをシステムと考えて紐解かないと問題を解決したり、望む結果を得ることが難しくなっているのだろうなぁと思っているわけです。

 それで、ベイトソンの「ゆるい思考 (Loose thinking)」とは目先の現象に反応している意識的なマインドをとりあえず保留して、コンテクストを含めてより大きな全体を観察しましょう・・・・というような思考であるわけですが・・・・・・このあたりを進めていこうかなぁ?と思ってるところでもあるわけです。 
 
文献

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2014年4月27日日曜日

1000記事になりました。



  さて、次は何をしようかなぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



1000記事になりました

 今のところ一番アクセス数が多いのは以下「一般意味論事始め 27の視点」ですねぇ。


 もちろん、一般意味論は、認知科学が発展している今となっては少し古臭いところもありますし、個人的には一般意味論を信奉しているわけでもなければ、これを積極的に広めようとしているわけでもないですが、歴史的経緯を考えると、REBTから短期療法・・・マインドマップあたりまで理論のベースとされているわけで、当然一つのモノサシとして自分の中にもっておくのはありなのでしょう。

 
文献

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2014年4月26日土曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ジェフリー・ザイク



  良いインタビューですねぇ                       ・・・・



ミルトン・エリクソンの系譜:ジェフリー・ザイク

 このブログも気が付くとこれで999記事目です。で、メモ書き程度にでも毎日書いていると何か良いこともあるわけで、最近は、Youtubeにアップロードされたエリクソニアンのジェフリー・ザイク博士の話などは字面だけだったらほぼ100%理解できるようになってきたわけです(笑)。

 逆に言うと、色々情報を集めて、色々やってみて、ブログを書き続けていなかったらまったく理解不能なままだったでしょう。



  で、映像の30分あたりにザイク博士がベートベンとミルトン・エリクソンの共通点、つまり技法の要素を分解すると26のコンポーネントに還元できるけれども、これをどのように再帰(Recursion)してマンネリな繰り返しにならない、パターンを作り出すのがミソだと言っているのが印象的です。後は、エリクソニアン・アプローチはインサイド・アウトとかね・・・・深い・・・・・

 で、この映像を視聴していて「自分がエリクソニアンか?」と言われると、まだまだ初心者の域を出ていないのと、自己認識は「ベイトソニアン」なので、形式知のベイトソニアンと暗黙知のエリクソニアンの部分の綜合という意味ではまだ色々やることがありそうだなぁ・・・・と思っているとこでもあるわけです。
 
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2014年4月25日金曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ロキサンヌ・エリクソン



  ネットの時代は色々な人が身近に感じられますねぇ・・・・            



ミルトン・エリクソンの系譜:ロキサンヌ・エリクソン

今日は手短に。

Youtube にアップロードされていたミルトン・エリクソン関係の映像を・・・・

最近邦訳されて出版された「ミルトン・エリクソン心理療法 :<レジリエンス>を育てる」の著者の一人、ロキサンヌ・エリクソン女史のインタビューを・・・・・



 
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2014年4月24日木曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ヘイリー&リッチポート



  NLPなんか学んだって、エリクソンに成れるわけがないじゃないか(笑)。

 エリクソン派生のメソッドでは一番できが悪いんだから・・・・・・・・



クライアントの抵抗に対処する

今日は手短に。

Youtube にアップロードされていたミルトン・エリクソン関係の映像を・・・・



文献

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2014年4月23日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:クライアントの抵抗に対処する



  合氣道ではないですが、クライアントが抵抗してくる、というのもそこに意味があるわけです、変化のレバレッジ・ポイントになるということですねぇ。



クライアントの抵抗に対処する

今日は手短に。

Youtube にアップロードされていたミルトン・エリクソン関係の映像を・・・・



 
文献


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2014年4月22日火曜日

An Ecology of Mind (その2)



  The major problems in the world are the result of the difference between how nature works and the way people think.

Gregory Bateson

世の中の主たる問題は、自然の摂理と人の思考の差異によって生じる結果である。

グレゴリー・ベイトソン


An Ecology of Mind

今日は手短に。

Youtube にアップロードされていたグレゴリー・ベイトソン関連の映像を





 

ノラ・ベイトソンはお父さんであるグレゴリー・ベイトソンが大好きなのが伝わってきますねぇ。で、この人達が話しているコトバはウォール街あたりの強欲人間と違って優雅な英語というか米語を話す人達だと思いますねぇ(笑)。フィリッチョフ・カプラ等だけではなく現カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウンも含めてベイトソン語を話してますよねえ・・・・・カリフォルニアの知識人のたしなみかどうかは?わかりませんけれどねぇ。


 あとは(ノラより30歳年上の)異母姉のメアリー・キャサリン・ベイトソンとも仲良しな感じがしますねぇ。

  ちなみにこの映像の曲を担当しているのが、西海岸伝説のピアニスト、ディブ・ブルーベックの息子のダン・ブルーベック。どうりで曲がいいはずですねぇ。

(参考)
http://ori-japan.blogspot.jp/2011/08/ecology-of-mind.html

http://ori-japan.blogspot.jp/2014/04/blog-post_2.html

文献

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2014年4月21日月曜日

ミルトン・エリクソン心理療法: <レジリエンス>を育てる(その2)



 心理療法だけではなく日常生活や仕事の場面でも役に立つ、ミルトン・エリクソンの治療というより「コミュニケーション戦略」を扱ったこの本は間違いなく、ジェイ・ヘイリーの「アンコモンセラピー」やシドニー・ローゼンの「私の声はあなたとともに」と並ぶ名著になるのは間違いないですねぇ・・・・



ミルトン・エリクソンの6つの戦略

「戦略」とは何か? 

 「戦略」とは「現状」から「理想」に到達するための、いくつかの「道筋」ということになります。

比喩ですが、エベレストの登頂に成功したいと「理想」を想い描く。

 で、「現状」と「理想」の間をどのような「道筋」でつなぎ「理想」を実現するのか?

  この間で<利用>可能な資源をどのように得るのか?あるいは既にある資源をどのように活用していくのか?

 想い描く道筋が「戦略」ということになります。

逆の言い方をすると「現状」と「理想」をつなぐのが「戦略」ですから、少なくとも「現状」に対する認識と、過去や現状認識の枠組みに縛られない「理想」の2つの要素がないことには戦略は立てられないということになるわけです。

 それで、この「戦略」におおいに関係している話です。一昨日の日曜日ですが、Amazon の情報によれば、4月28日発売予定の「ミルトン・エリクソン心理療法:<レジリエンス>を育てる[1]ですが、4月20日で本書を八重洲ブックセンターで GET というわけです。



 ミルトン・エリクソンの6つの戦略

 で、心理療法家のミルトン・エリクソンを学ぶ時の注意点は、よほど意識しておかないと、「催眠誘導」とか「無意識」とか「言語」といった案外瑣末で局所最適で単なる手段となる部分だけに焦点が当たってしまいがちになってしまいます。

 もちろん、このあたりのことは、人類学者のグレゴリー・ベイトソンがサイバネティックスやシステム論を持ち込んでもっと全体的な視点からミルトン・エリクソンの技法を観察した結果を知らないと分からないことなのでしょうけれども・・・・

 それで、本書はもっと本質的なところ、

 なぜ、ミルトン・エリクソンはクライアントとのセッションで魔法のような変化を起こすことができたのか?

 MRIのポール・ウオツラウィックの定義からすると、それがクライアントの既存の枠組みを超えて大きな変化が起る第二次変化(Second Order Change)だったのか?

http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

 クライアントは自身の経験の中から、資源・資質(リソース)を発見し、立ち直る力、つまりレジリアンスを回復したのか?

 クライアントを支援するためにミルトン・エリクソンの活用した6つの戦略に焦点が当てられています。
 
  • Partitioning 分割 → 否定的な連合(事象→情動/感情の結びつき)を細かくブレイク・ダウンしてもらう。悩みをひとつの大きな塊として認識するのではなく、幾つかに分割する。
  • Progression 前進→ 細かい成功体験を積み上げてもらう。小さな成功→情動/感情を逆に大きな塊として綜合するようにする。
  • Distraction 注意のそらし     → 固執していることから注意をそらしてもらう。
  • Reorientation 新たな方向付け→ 否定的な信念から予想される否定的結果の方向を肯定的な方向に変えてもらう。
  • Suggestion  暗示 →  現在予期している結果から、別の可能性に目を向ける暗示を行う。
  • Utilization 利用 → 現在起こった偶発的な現象から将来の可能性に目を向けてもらう。基本的にはJazzのインプロビゼーションのようにクライアントとの相互作用の中で利用おこる作用を積極的に活用しようという考え方。(例えば、偶発的出来事から良い意味のセラピューティック・ダブル・バインドをこしらえる。)


 もちろん、ここで示されているのは「戦略」です。

 つまり、エリクソンはあくまでもクライアントに「現状」と(目的論的に)「理想」を尋ね、その間をつなぎ「理想」を目指すための道筋としてこの「戦略」を利用し、クライアントに資源・資質を探して活用してもらうように促していることになります。

 逆の言い方をすると、エリクソンはクライアントに「現状」と「理想」を尋ね、そして、上の6の戦略の何れか、あるいはいくつかを使ってクライアントが「理想」を実現する支援だけしていることに気がつくということになります。

 もちろん、この戦略は、短期療法ベースのコーチングを行う場合も基本は同じですし、日常生活や仕事の場面でも役に立つと思います。 

 それで何かと騒がしい世の中、ともすると外的、内的要因に心が折れてしまいそうなことも多いわけですが、「人はどんなに落ち込んでいても立ち直ることができる」そのための「戦略」がエリクソンの継承者であるダン・ショートとエリクソンの2人の娘によって伝えられているということでもあるのでしょう。

 巻末についている、それぞれの戦略に則した6つのエクソサイズが嬉しいところです。


文献

[1]http://www.amazon.co.jp/dp/4393365305/

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken







2014年4月20日日曜日

戦略と戦術ツリー



 競争優位性ということを真剣に考えると、顧客の認識の「枠組み」ということを考えないといけなくなるように思います。

 で、端的に言うと、競争優位性の構築というのは、既存の顧客の枠組みを知り、さらにそれを別のものに『リフレーミング』することだと思ってくるわけです。

 結局、顧客が競争相手の枠組みに影響されていて、その枠組であなたの会社のことを評価しているとしたら、その時点でかなり不利な立場に置かれていると考えて間違いないのでしょう・・・・・・



戦略と戦術ツリー

「プロジェクト」を売りにしている事業会社やシステム構築会社などの会社が使う TOC S&T テンプレートを読んでいたわけですが、これが中々示唆に満ちています。

 もちろん、テンプレートといっても答えが書いてあるわけではなく、単なるメタな書式ですのでこの中の答えは自分で見つける必要があります。また、考えることは全方位的に行ったとしても、実際の戦略&戦術の実行はシステムのおへそ(レバレッジ・ポイント)に対して重点的に行うことになります。逆に言うと、このおへそを見つけるツールがS&Tツリーでもあります。

 で、原文は英語なのですが、慎重に読んでいくと、この中に含まれている行間の部分も明確に浮かび上がってくることになってきます。 

1
バイアブル・ビジョン
戦略
4年以内に現在の「売上」と同じ額の「利益」を実現
並行条件(の仮定)
TOEより速く増加し続けなければならない
スループット:原則単位時間内に営業活動から入るお金、から製品、サービスあたりの純変動費を引いた金額
OE :業務費用、非純変動費
戦術
・成長に伴って自社経営資源が不足に陥ることなく
かつ、
・成長するに十分な規模がある市場で
かつ、
・本当のリスクを取ることをしないで
かつ、
・お金を稼ぎ続けられる特徴的な競争優位性を構築する
十分条件(の仮定)

特徴的な競争優位性は、他の競合他社が満たすことのできない顧客のニーズを満たすことで得られる

例えば、戦略と戦術をつなぐ「並行条件(の仮定)」の部分を読むと、明示されていない「投資」の部分をどのように考えるのか? とか、

「戦術」の部分を考えると質問としては、

<経営資源>
・会社のその事業が成長した時に不足する経営資源は何か?
・その資源をどのように調達する?あるいはそれが不足しない方法を考える?
<市場>
・その事業の市場が十分にあるということはどうして分かる?
・市場が成長するというのはどうしてわかる?
・そもそも、成長する市場はどのようにして探す?
(マクロに成長、ミクロに成長、マクロに衰退、ミクロ的に衰退の組み合わせ)
<リスク>
・その事業の本当のリスクとは何か?
・リスクへの対処は?低減、回避、移転、受容・・・
<競争優位性>
・競争優位性とは何か?
・顧客が本当に望んでいることは何か?
・あなたが考える競争優位性と顧客の考える競争優位性の齟齬は何か?
・他社が満たすことのできない競争優位性とは何か?
・顧客の常識、業界の常識とは何か?
・それを根底からリフレーミングするための競争優位性は何か?
・・・・・・・・

こんなことを考えに考えに考え抜いて戦略をつくって「経営」をしていかないといけないということになってくるわけです。

文献

[1]http://www.amazon.co.jp/dp/0071665544/(参考)
記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com https://www.facebook.com/okirakusoken