2014年8月5日火曜日

ミルトン・エリクソンとブリーフセラピーの関係



  日本の芸事に、師匠の「箸の上げ下ろし」から「言動」「立ち居振る舞い」に至るまで四の五の言わずに真似る、というような『暗黙知』を『暗黙知』として学ぶという学習方法が存在するわけです。

 で、心理療法家のミルトン・エリクソンを学ぶには、どこかで『暗黙知』を『暗黙知』として学ぶ必要があるように思うわけですねぇ。

 もちろん、エリクソンは1980年に鬼籍に入られているので、映像とかを探してひらすら真似るとか、エリクソンの弟子と思しき人物に弟子入りするとかはやらないといけないのでしょうけれどねぇ・・・・・・で、普通にお勉強モードでエリクソンを学ぶと『形式知』を『形式知』としてだけしか学んでいないので、この違いは大きいのかなぁ・・・と。


ミルトン・エリクソンとブリーフセラピーの関係

  心理療法家のミルトン・エリクソンとブリーフセラピー(特にMRI系)の関係を少し整理してみました。

 ミルトン・エリクソンはクライアントとの膨大なトランスクリプト、録音テープ、映像を残していますが、自らはその技法を体系化しなかったことで知られています。もちろん、アーネスト・ロッシとの三部作の著作で若干理論めいたことは出てくるわけですけれども。

 で、エリクソンが信奉していたかもしれない思想めいたこと


 や、理論、技法なども、弟子や研究者達によって体系化されたところがあるわけです。
 でこれを、思想、理論、技法のレイヤーに分けてまとめると以下の図な感じ。
 
 エリクソンは不思議なほど何も体系化しておらず、MRIのベイトソンとかフィッシュとかウィークランドとかウオツラィックらが、サイバネティックスとかの知見を持ち込んで一生懸命体系化、形式知化したというのがこんな感じ。



で、もちろん、形式知化したことでエリクソンの怪しい技法が(社会)科学的な手法として扱えるようになったというのはあるのでしょうけれど、これだけだとやはり暗黙知的なところがすっぽり抜けてしまっているようなところもあるのが微妙なところでもあるのですよねぇ。

 もちろん、MRIの知見を一応の命綱としてミルトン・エリクソンの世界に入っていくことで、そのあたりに氾濫しているわけのわからないスピリチュアル催眠もどきみたいな世界に陥らないで済むわけですし、エリクソンのどのような技法がクライアントの認識や行動に変化を起こしているのか?というその理屈が理解できるところもあるわけですねぇ。

 後、何回も言うようですが、ウオツラィックの Theory of Change みたいなものを理解することで認識や行動にどのように働きかければ変化が起こりやすいのか?が理解できるところもよいところなのでしょう。もちろん、この背景にはエリクソニアン・アプローチのトランス誘導を使うにしても、認知行動療法みたいなことをきちんとやらないと恒久的な思考や行動の変化なんて起きませんからねぇ(笑)。
 
 (つづく)
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