2014年8月24日日曜日

ミルトン・H・エリクソン財団のガイドライン



  
  このガイドラインを書いている人たちは、博士号持ちだったりするわけで、ある程度の知見をもった初学者が最小限の時間で効率的に学べるように工夫されているはずだと推測されます。
 
 その意味では穴の開くほど、このガイドラインを読んでみて、その行間にある意図を読んでみるというのも面白いのではないかと思うわけです。

 


ミルトン・H・エリクソン財団のガイドライン

 心理療法家のミルトン・H・エリクソンの心理療法の技法を普及する非営利団体から、トレーニングガイドラインが出されていますが、これが結構面白いです。[1]

 もちろん、単なる技法だけではなくて、倫理規定とか事細かに決まっていたり、エリクソニアン・アプローチとかの名称を使う場合のガイドラインなどが決まっていたります。
 それで、逆の言い方をすると、(学術系の先生達は除くとして)結構、何のエビデンスも無いことを勝手きままにやっているので注意が必要なのだと思います。

 で、技法のところだけを読んでみると、基礎、中級、上級それぞれ40時間のトレーニングがあることがわかります。内容は以下のような感じ(翻訳は適当)

 基礎(40時間)
1.催眠の歴史
2.エリクソニアンの生涯
3.何がエリクソニアンなのか?
4.催眠の神話と誤解
5.催眠に対する主要な理論とアプローチ
6.催眠の定義
7.倫理と法的な考慮
8.ラポール構築のスキル
9.ペーシングとリーディング
10.トランス誘導
11.日常におけるトランス
12.ユーティライゼーションの原理
13.催眠の言語パターン
a.前提
b.否定
c.バインド
d.曖昧さ
e.言語のデリバリー
14. 直接的および間接的な方法の使用
15.弛緩の方法
16.催眠による介入概念の紹介
17. 基本的な催眠誘導
a.凝視法
b.腕浮遊と手足のカタレプシー
c.砂のバケツ
18.解決思考と問題思考の違い
19.心理療法における催眠のコンテクスト
20.法的および倫理的な課題                                      

中級 (40時間)

1. 観察とフィードバックのスキル
2. 基本的なメタファー
3. リフレーミング
4. トランスの承認
5. トランスの深化
6. クライアントの抵抗とユーティライゼーション
7. 催眠尺度
8. トランス誘導(応用)
a. マイ・フレンド・ジョン・テクニック
b.対話的誘導
c.水晶をを見つめる誘導
d. 混乱技法による誘導
e.非言語による誘導
9. 催眠現象
a.記憶消失と記憶増進
b. 後催眠暗示
c.時間歪曲
d. 時間退行と時間進行
e.ディソシエーション(乖離)
f.カタレプシー
g.感覚消失と鎮痛
h.幻覚
10.自己催眠法
11.催眠的な夢の取り扱い
12.療法をクライアントに合わせてテーラーメイドに仕立てる
13.ウツと不安への対処                                        

応用(40時間)

1. メタファー(応用)
2.解除反応の取り扱い
3.疼痛のコントロール
a.疼痛の理論
b.手の感覚消失
c.転移
d.心象
e.ディソシエーション(乖離)
f.時間歪曲
d.スケーリング
4.グループの催眠誘導
5.観念運動の手法
6.アーネスト・ロッシの「手の動作」による方法
7.特定の人に対する方法
8.習慣のコントール
9.恐怖症とトラウマ
10.逆説的アプローチ
a.苦行療法
b.アンビギュアス・ファンクション・アサインメント
11.催眠誘導(応用)、アーリー・ラーニング・セット
12.混乱技法
13.挿入技法
14.セラピストの個人的な啓発                                    


 で、個人的なお薦めは、まず以下のリンクを読んで色々試行錯誤してみて、


 気が向いたら、エリクソン財団もしくは正式にアフィリエイトを受けている団体でトレーニングを受講することですかねぇ。

 で、あまり大きな声では言えませんが、一応、このブログ(1,100記事以上)の隅から隅まで読むと、上の内容は網羅しているはず・・・・なんですけれどねぇ(笑)。

 もっとも、ミルトン・エリクソンの場合、技法以上にその背景にある生き様を学ぶ・・・みたいなところがあるので、それもそれとしては大事なのでしょうかねぇ?
 もちろん、エリクソンは説教じみたことは何も残していないのですけれど・・・・


 で、おいらは別に心理学大学院出の心理療法家じゃなくて、単なるインチキなコンサルタントなわけですが、さて、これを仕事や日常生活の場面で実際にどう応用したものでしょうかねぇ?(爆)。まぁ、そこでクリエイティビティが試されるというわけですけれどねぇ・・・・・で、財団のトレーニングを受けるには、要件を満たすためにMEの学位をMSってごまかさないといけないのかなぁ・・・・(まぁ独り言・・・・)

(つづく)
文献

[1]http://erickson-foundation.org/docs/institute-training-guidelines-2013.pdf

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