2016年8月31日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ブリーフセラピー・カンファレンス2016


                                                                                                                             
 行けたらいくかな〜(笑)。

 学術系だけど何か楽しげなのだよなぁ〜。

 <ひとりごと>



ブリーフセラピー・カンファレンス2016

  米国人のブリーフセラピストから教えてもらったので、ちょっとお知らせ。

  ミルトン・H・エリクソン財団の後援によるブリーフセラピー・カンファレンスが以下の要領で開催されます。

 日時:2016年12月7日〜12月12日
 場所:米国カリフォルニア州サンディエゴ

 詳細は、以下リンクへ


(つづく)

文献
N/A

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月30日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:癒やしの英会話(その1)


                                                                                                                             
     癒やしの英会話、本当は柄ではないのだがネタは色々あるので

 シリーズ化するかなぁ?(笑)

 <ひとりごと>



実はかなり高等な技法

   英語は好戦的な言語だとつくづく思う。Youtubeで Brexit や(各党の候補が決まる前の)米大統領選挙のディベイトを視聴しての感想だ。もう少し具体的な感想をあげると以下だ、
  • 白黒をはっきりつける (二値的、かつ直接的)
  • 理屈で相手を説得する (ロジック、ロジック、ロジック)
  • 対立的 (意見の違い、ロジックの間違い、事実認識の違いを際立たせる)

  英語なんてこんなもんだと思っていた。少なくとも、ミルトン・エリクソン派生の短期療法や家族療法の技法に出会う前はだけれど。で、今はこういった好戦的で白黒はっきりつける方向とは別の方向があるというのも分かっている。

 好戦的でない英語もある。Google検索エンジン君に聞くと「TECHNIQUES OF THERAPEUTIC COMMUNICATION」(治癒的なコミュニケーションの技法)[1]というようなエッセーが出てくる。これを読むと、英語はかならずしもディベイトのようなスタイルばかりではないということも分かってくるのが面白いところだ。このエッセーの状況としては看護師さんが患者さんと会話するような設定だ。いくら脳天気なアメリカ人とは言え、弱っている時はこんなのが必要だということなのだろう。

 簡単にサマっておくと要約は以下の感じだ、

<治癒的に話すためには>

  1. 会話の出だしは少し曖昧で間口の広いところから始める
  2. 会話に適当な相槌を入れる
  3. 相手のコトバを反射して話せ(上手なバックトラック)
  4. 観察した事実を相手と共有する
  5. クライアントの気持ちを認める
  6. <沈黙><間>を上手く使う
  7. 聞かれた情報を開示する
  8. コトバの定義、意味を明らかにする
  9. 考えや気持ちを示唆することを忖度してコトバで言ってみる
  10. 考えや話題についてもっと聞いてみる
  11. 単に事実を記述してみる
  12. 疑問、疑念を口に出して言ってみる
  13. 協力関係にあることを示唆する
  14. 要望や気持ちを確認する
<治癒的会話を妨げるもの>

  1. ありふれた慣用句(根拠、気持ち、事実に基づかない「大丈夫ですよ」など)
  2. アドバイスを与える
  3. 単純に承認を与える (なんでもほめたり、認めればよいというものではない)
  4. クライアントに説明を求める
  5. クライアントと合意する
  6. クライアントを非難する
  7. クライアントの気持ちを軽く扱う
  8. クライアントに抗弁する
  9. 偏見に満ちたコメントをしない
  10. 勝手に話題を変えない
  11. クライアントの訳の分からない儀式に儀式で反応しない
  12. クライントに挑まない、もっとそれを話してもらう
 ということになる。

 エリクソンの場合は、こういったスタンスに加えて、会話にメタメッセージを乗せて話す間接暗示の技法がある。が、まずはクライアントと向き合うスタンスとしてはこういう感じになるのだろう。

 もっとも、こういう方向を理解しておかないで Youtubeでドナルド・トランプの演説を聞くと、単純バカの言語って誤解されることになるので・・・(笑)。

(つづく)

文献
[1]http://www.lssc.edu/academics/nursing/CN%20I%20Forms/techstherapeuticcommunication.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月29日月曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ポール・ウオツラウィック


                                                                                                                             
 学生の頃、テストの当日だけはちょっとだけドイツ語がわかった時期があった(笑)。

 <ひとりごと>



解決の試みは、問題継続の試みと同じである

   Youtubeに米カリフォルニア州パロアルトにある心理療法の研究機関であるMRI(Mental Research Institute)に在籍したポール・ウオツラウィック(1921-2007) [1]の講義の音声がアップロードされていたので備忘録代わりに少々書いておく。ウオツラウィックはオーストリア=ハンガリー帝国が崩壊した(1918)の少し後に生まれた。後に米国に渡るが、母国語はドイツ語。そのため、英語を話している映像は少ない。つまり、英語を話している映像は希少性があるように思える。

   さて、人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンが形をつくり、1959年に正式に発足したMRIの研究員たちはミルトン・エリクソンの技法を主に①コミュニケーションのやりとり、相互作用、②戦略性、の2つの側面から研究した。

 心理療法家のミルトン・エリクソンを学習しようと思うと、なぜか理由も理解せずに、<催眠>を学びはじめる人が多い。もちろん、宴会芸として学ぶのなら構わないのだろうが、人の思考や行動の変化を支援し、何らかの問題解決を考えているとしたら、非常にセンスの悪いやり方だ。催眠だけを学んでも人の思考や行動がどう変化するのか?原理原則が分からないからだ。では、どうすれば良いのか?上で書いたように、まずは、サイバネティクスの枠組みを当てて、エリクソンの技法をコミュニケーションや戦略性の視点から観察してみることだ。ウオツラウィックの著作として適切な状況設定と介入があれば催眠状態はなくても変化は起こるとした著作がある。[2]

 さて、Wikipediaのウオツラウィックの項目を読むと、以下のようなことが書かれていて興味深い。
 

Watzlawick believed that people create their own suffering in the very act of trying to fix their emotional problems. 
ウオツラウィックは、感情的(情動的)な問題を治すために試みる様々な行動が、人それぞれの悩みをつくっている、と信じていた。

 
   世の中、「解決の試みが継続する→問題の状態が継続する」という悪循環に陥っていることは多い。その人の主観的な経験の中で、「頑張っても、頑張っても、状況は悪いままだ、あるいは、どんどん悪化する」いうことが起こっている。これを解決するには、問題が起こっているシステムの外に出てメタ視点からそれを眺めてみるしかない。しかし、視点が低いからその悪循環が起きているわけで、それがまた悩ましいというわけだ。

 まず、問題の起こっている時の視点を、システムの外に出すにはどうするのか?というのが一つのテーマとなる。

 さて、Youtubeにウオツラウィックが珍しく英語で講義をしている音声がアップロードされており、MRIで何をやっていたのか?のオーバービューが語られていたのでリンクしておく。


とりあえず、1/9だけ。

 余談だが、クライアントのメタ認知力を高めて、視点を問題の起こっているシステムに出すには?という観点からミルトン・エリクソンの技法を併せて見てみると面白いだろう。[3]

(つづく)

文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Paul_Watzlawick
[2]https://www.amazon.com/Art-Change-Strategic-Hypnotherapy-Behavioral/dp/1555424996
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/195811.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月28日日曜日

TO-DO リストを書く技術


                                                                                                                             
     TO-DOリストは、何をやるか、よりも何をやらないか?

 を明確にするリストということだな(笑)。

 で、真面目な人ほど、会社の苦労をすべて引き受けますみたいな

     リストをつくるから辛くなるのだけれどねぇ。

      まぁ、その会社の文化も大きく影響しているけれど

 結局、物事をリーンにやろうという文化がない会社以外はTO-DOリストは

      辛くなるよねぇ(笑)。

 
 <ひとりごと>



TO-DOリストは何をやらないのか?のリストだけど(笑)。

  今日は、効果的な TO-DO リストの書き方についての備忘録を少々。

  「成功者はTO-DOリストは使わない」[1]といった刺激的な記事がある。が、これもともすると極端な意見だ、個人的には少々異論がある。もちろん、TO-DOリストも単なる道具だ。だからそれを使う<状況>や<使い方>が非常に重要だ。単純にそれが上手く当てはまる時は効果が出るが、上手く当てはまらない時は成果が出ないのではないかと考えている。

  個人的に使っている、TO-DOリストのツールは Google Keepだ。もちろん、これも単なる道具だ。だから、本当はどのアプリケーションを使うかよりも、<状況>と<使い方>が重要だと単純に考えている。

Forbesの記事から

 さて、Forbesに「Five Best To-Do List Tips」[2]という記事がある。これが非常に割りきったTO-DOリストの使い方が書かれていて興味深い。

 まず、前提は、社長とか事業部長のようにある程度、何をやるのか?何をやらないのか?自分の判断で意思決定が出来るという立場の人間が使うということだ。つまり、チェックリストは「何をやらない」の判断があった上で「何をやる」が浮かび上がるように使わないといけない。反対に、御用聞きの大福帳のように、言われたことを批判も深い検討もせずに TO-DO として抜け漏れなく収集していくというように使うと自然と相手からみた場合のやってほしいことが雪だるま式に大きくなって、気持ち辛くなり、時間的にも首が締まってくるという構造がここにある(笑)。

<チェックリスト、2つのべからず>

  1. チェックリストの量と仕事の質を混同しないこと
  2. 苦行のリストとしないこと
<チェックリスト、5つの勘どころ>

  1. シンプルに:一日に行う TO-DOを3つ以下に絞ること
  2. 前日に作成:次の日のTO-DOリストは前日の寝る前に作成すること
  3. 最初の項目から仕事を始める:優先順位1位の仕事を朝はじめに片付ける。
  4. 思考を書き出す:煮詰まったら思考を書き出す。ただし、この中からTO-DOリストにのせるのはほんの1つか2つだけ。
  5. 将来をつくる戦略的なことにフォーカスする:自分のエネルギーを戦略的なことに使う。

 もちろん、一番格好がよいのは、問題を構造化するなり、システム思考で考えに考えぬいて[3]、TO-DOは問題解決や未来をつくるレバレッジ・ポイント[4]として最小限のことをやる、となっているのが一番格好がよいのだろうけれど。

(つづく)

文献
[1]http://www.nikkei.com/article/DGXMZO89285200U5A710C1000000/
[2]http://www.forbes.com/sites/vanessaloder/2014/06/02/five-best-to-do-list-tips
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/10/blog-post_16.html
[4]http://donellameadows.org/archives/leverage-points-places-to-intervene-in-a-system/

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月27日土曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:ブリーフセラピー利き酒セット(笑)


                                                                                                                             
 細かいところを探検する前に、全体がわかる大きな地図は必須だ。

 で、全体を意識しながらちびちび細かいところを楽しんでみる(笑)。

 <ひとりごと>



色々味わえるブリーフセラピー利き酒セット(笑)

   現在、ミルトン・エリクソンから派生した心理療法は随分大きな体系になっている。エリクソン自身が「第一に、あなただけの技法を編み出しなさい。他の誰かの技法を使おうとしてはいけません[1]といったように技法の表層的なデッドコピーを推奨していないところがある。おそらく、これが要因となって、良い意味で百花繚乱、あるいはジュラ紀の生物のように爆発的にそのバリエーションが増加しているところがある。

 ミルトン・H・エリクソン財団が講演している国際会議の資料に記載されているエリクソンの流れを組むと思しき療法も様々だ。
 

 ここで初学者は、第一の問として「どこから学びはじめるのが効果的か?」と考えるだろう。個人的には、ソリューション・フォーカスト・アプローチからいかがですか?[2]と答えるようにしている。もちろん、山の頂上を目指す道はいくつもあるが、最初はどのルートから登るのか?みたいな話だ。

    次に、少し学びが深くなると第二の問として「その状況で、効果的な技法は何か?」と考えるだろう。これは、MRI(上記資料では、相互作用に焦点を当てたInteractional と 戦略に焦点を当てたStrategic の2つに分けて記載)のポール・ウオツラウィックらが言った、それが既存の枠組みの元でのちょっとした認識や行動の変化である第一次変化(First-order Change)のための技法なのか?枠組み自体を飛び越え変化する二次的変化(Second-order Change)のための技法なのか?の区別をつけて使いこなせるのが重要となるだろう。[3] あまり大きな声では言えないが、認識や行動に第二次変化を起こす必要条件として<催眠>は必須ではない。むしろ、変化の本質は他にあるということだ。

 さらに、もう少し学びが深くなると第三の問として「これらの根底に流れる考え方は何か?」と考えるだろう。この場合、それぞの手法をメタ視点で見て、これらの共通点は何か?と思考の抽象度を上げて考える必要があるだろう。メタファーでいったら、同じぶどうから作られたワインの産地、製法、年代の違いを味わいながら、ピノ・ノワールからつくられたワインに共通するものは何か?と考えるような具合だ。おそらく、これを突き詰めていくとなんらかの「エリクソニアン・アプローチの原則」[4]のようなところに行き着く・・・・よく観察もせず、ぱっと見でタイプ分けしてクライアントを十把一からげで捉えるのは原理原則に反するというようなことが分かってくる・・・・

    で、さらにさらに虫がいいことを考える。

 上の3つの質問を誰か答えてくれないか?ということだ。もちろん、一冊だとどうしても薄っぺらくなる。だた上の3つの質問に答えてくれていて、かつエリクソン派生のブリーフセラピー技法の流れを一冊で俯瞰できるとしたら以下の「Expectations: The Very Best Therapy Book(2006)」[5]かなと考えている。




     もちろん、もう少しミルトン・エリクソンに焦点を当てたければ同じ著者の「Ericksonian Approaches 」[6]を読めばよいし、エリクソンの使ったメタファーについて知りたければ、これを同じ著者の「Metaphoria」[7]を読めばよいだろう。が周縁の手法までを説明してある著作というのは案外ありそうでなさそうな著作だ。

 で目次は以下になっている(訳は適当)


第1章:まさにブリーフセラピー
第2章:期待とAS-IS (敢えて言えば、タラレバ)
第3章:ラポールの構築
第4章:ブリーフセラピーの言語パターン
第5章:催眠とブリーフセラピーの関係 [8] 
第6章:解決志向アプローチ(シェザー、キム・バーグ、ミラー、ダンカン他)
第7章:ビル・オハンロンのアプローチ
第8章:ソーシャル・パノラマ(ルーカス・ダークス)
第9章:エリクソニアン・アプローチとブリーフ・セラピーの関係
第10章:ジェイ・ヘイリーの苦行療法 [9]
第11章:アンビギュアス・ファンクション・アサインメント [10]
第12章:バーンズ、自然ガイドセラピー
第13章:メタファーによるアプローチ
第14章:アーネスト・ロッシ ラピッド・メソッド
第15章:NLPアプローチ
第16章:ナラティブ・セラピー
第17章:儀式とセレモニー
第18章:すべての技法が機能しない時?
第19章:ブリーフ・セラピーの普遍的な考え方

 
 細かい違いでいちいち反応しないで、まずは少しゆったり構えて大きな地図を眺めるのは重要だ。そして、それぞの技法を利き酒を楽しむようにちびちび楽しんでみるというのもまた一興だ。

 もちろん、個人的には、マネジメント・コンサルタントとしての組織や個人の思考・行動の変化を支援するための技法という視点で見ているところがある。エリクソンやそこから派生するブリーフセラピーが人間や組織をどのように捉えているのか?状況をどのように見立て、どこをレバレッジポイントと見立て、効果的な介入をどうやっているのか?をシステム論やサイバネティクスの視点を立てて観察し考え始めると興味は尽きない。

(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/06/blog-post_56.html
[2]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/sfbt_7.html
[3]http://socialwork.uw.edu/programs/henrymaier/quotes/first-order-and-second-order-change
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_22.html
[5]https://www.amazon.co.jp/Expectation-Very-Best-Therapy-Book/dp/1845900286/
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/07/blog-post_21.html
[7]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/11/blog-post_4.html
[8]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html
[9]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/06/blog-post_24.html
[10]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/blog-post_23.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月26日金曜日

プロの臨床催眠療法家になるには?


                                                                                                                             
 基礎をつくって、怪しくないトッピングをのせるのが基本だな(笑)。

 <ひとりごと>



プロの臨床催眠療法家になるには?

  面白い記事があったので紹介しておこう。

 「The Best Programs for Clinical Hypnosis: How to Become a Professonal Hypnotherapist 」(臨床催眠のベストプログラム:プロの催眠療法家になるには?)[1] という題の2015年の記事。

    米国人はランキングが好きだ、「ベストMBAスクール20」とかそういうやつ。もちろん、これにもよいところはある、このランクの評価は毎年行われる。だから、毎年、毎年、努力を重ねていないとたちまちランクが落ちてくる。いつも上を目指して漕いでいなければいけないということになる。過去の栄光にいつまでもすがっているわけにはいかないという米国式のダイナミズムがそこにある。

 さて、個人的に「催眠」というところに特段興味があるわけではない、が、心理療法家のミルトン・エリクソンがやっていた心理療法の暗黙知を人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンらのグループがサイバネティクスの枠組みを当てて形式知として取り出したというこのプロセスと取り出された技法にはものすごく興味がある。もちろん、このあたりは、組織マネジメント、組織文化の創造、創造的問題解決など、色々な課題の見立て、そして課題の整理、打ち手の立案、打ち手の実行、プロジェクト・マネジメントと色々なところに応用できるというわけだ。

 話を元に戻そう。

 プロの催眠療法家になるには?として書かれているのが上の記事というわけだ。もちろん、非常にまともで信頼できる。要点は以下だ。

  • まずは、心理学大学院に行ってMS以上の学位を取得しなさい。
  • それから以下のいずれかの団体でトレーニングを受けなさい
    • Hypnosis Motivation Institute 
    • ASCH (American Society of Clinical Hypnosis)
    • ミルトン・H・エリクソン財団
    • SCEH (Society of Clinical and Experimental Hypnosis)
  • 例外的に大学院プログラムの一部として提供している大学あり
    • Washington State University
    • Argosy University
    • American Psychological Association's Chapter 30対応のカリキュラム提供の大学
 おそらくこの後、修行を重ねた後、州認定のライセンスド・カウンセラーという流れになると思います。

 で、個人的には、著作や学術論文を読む時の出処が ASCH、SCEH、あるいはエリクソン財団だと、まずは読む価値があるなと判断していて、おおいに参考にさせてもらっているところはある。実際、こうやるとハズレを引く確率は少ない。

 何れにしても、若い人で将来こういった道を目指す人は、参考にしてみてもよいのではないだろうか?多分、日本でも学術系は同じような感じだと思うのだが・・・・

(つづく)

文献
[1]http://www.thebestschools.org/blog/2015/04/06/programs-clinical-hypnosis/

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月25日木曜日

JAZZと即興とサイバネティクス


                                                                                                                             
 久しぶりにノーバート・ウィナーの

 The HUMAN USE of HUMAN BEINGS を再読するかなぁ〜(笑)。

 <ひとりごと>



実はミルトン・エリクソンもオーネット・コールマンも同じ枠組で見てる(笑)

   ブログを書いている時の自己認識は、「エリクソニアンの皮を被ったベイトソニアン」。エリクソニアンとは心理療法家のミルトン・エリクソンの技法を継承する一派を指す総称、落語でいったら三遊亭とか桂とかそんな感じ。もちろん、本当はゴニョゴニョと細かい定義はあるのだが。

 で、エリクソニアンという着包みを着てブログを書いているという感じになっている。着包みの中身は、人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンを継承する一派を気取っている単なるオッサンというわけだ。で、結局、エリクソニアンは単なる皮なので必要におうじて脱げるが、ベイトソニアンはほとんど地なので脱げない(笑)。このあたりは、昔のスポ根マンガの主人公が必殺技を生み出すが如く、全米一ベイトソンの著作のアーカイブを誇るカリフォルニア大学サンタ・クルーズ校にあるマクヘンリー図書館に篭って勉強した結果が出ているのかもしれないが・・・・(笑)。

 それで、この地は何を指すのか?

 要は、自分や他の人の物事の認識のやり方や反応の仕方について、サイバネティクス(特に第二次サイバネティクス: Second-order Cybernetics)のフレームワークを立てて観察している人、ということになる。

 もちろん、サイバネティクスを金科玉条の如く信心しているわけではないが、世の中の相互作用をサイバネティクスのメガネをかけて観察し、それを説明する枠組みとして使う分にはとても便利だ。

 ベイトソンたちは、サイバネティクスのフレームワークを立てて心理療法家としてのエリクソンを観察し、原理原則や技法を形式知として取り出した。もちろん、サイバネティクスはこれに限らない。例えば、外交[1]、経済[2]、経営[3]・・・・・と形式知化が難しい暗黙知に切り込んで例をあげていくときりがない。

 もちろん、適用範囲こういったお固い分野だけというわけではない、柔らかい分野だからこそその能力を発揮できるというのがある、個人的な趣味でもあるのだが、サイバネティクスを音楽特にフリーJazzの即興の説明に適用した「A Cybernetic model approach for free jazz improvisations」[4] というエッセーが面白い。

   フリーJazzと言えば、個人的にコンサートまで足を運んだのは、オーネット・コールマンとかサンラ・アーケストラとか、CDを聴くだけだとエリック・ドルフィとかあまり多くはない。が、通常の即興とは言っても予定調和的なスタンダードJazzと比べると随分自由度は高い。ある意味、場外乱闘はあたりまえ、どこから音が飛んでくるかわからないし、掟なき乱闘がデフォルトの設定だったりする。もっというと音を出す目的も演奏家同士の相互作用でどんどん変わっていくというのがある。こういう先の読めない即興演奏を含めて楽しんでいるところがある。もちろん、音楽は楽譜と違う。もちろん、音楽は説明とも違う。だが、サイバネティクスの枠組みを持ち込んだ説明は、酒場でくだを巻いている酔っぱらいのオッサンの話が以外にも面白かったというような意外な驚きがある(笑)。

 もうひとつ面白いエッセーがある「Improvisation : Methods and Models」[5]これは、普通のJazzの話なのだけれど、もう少し話を進めて、即興演奏をどのように学ぶのか?即興演奏をどのように行えばよいのか?についてサイバネティクスの枠組みで書かれたエッセーだ。即興演奏をする時の、生理学、神経科学でどのような心身状態をつくるのか?サイバネティクス的に①スキルをどのように構造化するのか?②フィードバックと修正は?③予測、フィードフォワードをどう考えるのか?④上下の階層と水平のネットワーク関係?⑤コントロールと時間感覚⑥ タイミングとモーメント不変量は? ⑦運動の記憶は?というような視点から説明されている。

 もちろん、即興は耳コピやスケール練習のようなところから始めるのだろうが、サイバネティクスの枠組みを持ち込んで普段気づかないところを意識させるという意味では非常に興味深い。

 さて、結論を急ごう。

 心理療法家のミルトン・エリクソンはそこで起こる偶発的な出来事をクライアントの認識や行動の変化のために何でも<利用:Utilize>した。[6] その意味、ミルトン・エリクソンの心理療法はJazzの即興演奏的な要素を多分に含んでいる。もちろん、ここでの疑問は、それをどのように学ぶのか?と、それをどのように行えばよいのか?ということになる。

 それで、個人的にサイバネティクスのフレームワークを立ててみれば、オーネット・コールマンの Sax をコピーして、もうすこし建設的に即興演奏するのと、ミルトン・エリクソンの心理療法をコピーして、もうすこし建設的かつ即興的に<利用:Utilize>するのは同じだなぁ、と思っているベイトソニアンな自分がいるというのが今日のオチということになるわけだ(笑)。もちろん、そのほとんどは暗黙知ー暗黙知のコピーになるのもしれない。しかし、ここに形式知を持ち込むことで何か新しいものが生まれる余地は多分に出てくる。

(つづく)

文献
[1]http://faculty.washington.edu/majeski/isa06.paper.pdf
[2]https://www.gwu.edu/~umpleby/recent_papers/2007_SRBS_Reflexivity_Theory.pdf
[3]http://www.leanconstruction.org/media/docs/lcj/2015/LCJ_14_005.pdf
[4]http://www.cogsci.rpi.edu/files/30784
[5]http://musicweb.ucsd.edu/~sdubnov/Mu206/improv-methods.pdf
[6]http://www.asch.net/portals/0/journallibrary/articles/ajch-51/51-4/ericksonclinical51-4.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月24日水曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:エリクソンの3つの神話?


                                                                                                                             
 徳川埋蔵金とかネッシーを一生かけて探し続けるのが好きな人には

 案外向いてるかもですねぇ〜(笑)。

 個人的には、外堀から埋めていくやり方は嫌いじゃないですけれどねぇ(笑)。

 <ひとりごと>



すぐに白黒つくわけじゃないけどねぇ

   学術論文も晩夏に楽しむミステリーとして読むととても面白い。

   心理療法家のミルトン・エリクソン、彼の技法はあまりにもアーティスティックかつ行き当たりばったりに見えるところもあり実際に何が要因となって効果を出していたのか?科学的、あるいは統計的に検証するのが非常に困難なところがある。

 逆にいうと一般的な直線的な因果関係を想定した普通の科学では変数が多すぎて、その技法を語れないところがある。だから、グレゴリー・ベイトソンたちはサイバネティクスのフレームワーク当ててエリクソンの観察を始めたわけだし、今でもポスト・モダンな構成主義的なフレームワークを当ててエリクソンが語られているのはご存知のとおりだ。結局、こういったアプローチを取らないとエリクソンに属人的で結局あの技法は何だったのだ?という話で終わってしまうというわけだ。少なくとも同じような状況設定をして同じような介入をすれば、ある程度効果が見込めるという方向にならないと使えない技法ということになってしまう。

 それで、ネットにころがっていたウィリアム・マシューズ氏の「Ericksonian Approaches to hypnosis and therapy: Where are we now ?」[1]という論文を読んでみた。ウィリアム・マシューズ氏はエリクソン・カンファレンスなどでおなじみだ。この論文を書いた時は、マサチューセッツ大学の先生だ。それで、やはり疑問をおざなりにしないできちんと検証しようとする姿勢はやはり大事だ。

 ここでは、検証するべき問題が比較的狭く設定されており検証を試みている点は以下の3つだ。①変性意識に対する価値と、その存在を示す指標の有無、②直接暗示より間接暗示のほうが有効だという証拠、③クライアントを催眠誘導する能力はセラピストの技量に依存しているかどうか?。

 これを変数を変えて検証したり、類似の事例のメタ分析を行って論考しているのがこの論文ということになる。

 結論は、ネタバレになるのでここでは書かない。また、上の3つが統計的有意性をもって検証できたからといって、エリクソニアン・アプローチが金科玉条で素晴らしいということにはならない。結局、ウィリアム・マシューズ氏が言っているのは、エリクソンの研究をする時は、一つの軸としてはこんなのを持っておかないと、カルトみたいな方向に流れて行っても気付きませんよ、ということだと個人的には理解したところだ。

 いずれにしても、こういう研究はじっくり構えて真偽の検証を楽しむくらいがちょうど良いということなのだろう。もちろん、使う状況が心理療法のようなクリティカルな場面ではなく、一般的な問題解決の場面などでは、エリクソニアン的にこうやればおそらく上手くいくよなぁ〜のヒラメキはよく観察して、アブダクションのロジックを使えば自然と無意識から出てくるのではあるのだが・・・・


(つづく)

文献
[1]http://asociatiaromanadehipnoza.ro/wp-content/uploads/2013/11/Ericksonian-approaches-to-hypnosis-and-therapy.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月23日火曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:無用の用


                                                                                                                             
 帰納、演繹に加えてアブダクションをうまく使えるように支援するのが

 エリクソニアン。

 で、アブダクションを上手くつかって人は誰でもイノベーティブになれる

 ということで・・・・・

 <ひとりごと>



頓智みたいなアブダクション、人工知能もかなわない(笑)

   問題や課題を解決する方法を学ぶために、「コンサルタント育成」のような講座ではたいていロジカル・シンキングやクリティカル・シンキングから学び始める。もちろん、これ自体はオーソドックスなやり方だし、意味がない、というつもりはない。が、ロジックとしてはその一部しかカバーしていないところはあまり意識されていない。つまり、ロジカル・シンキングはほとんどの場合①演繹(deduction)と②帰納(induction)の2つしか学べない。一般的に演繹と帰納は既存の枠組みの元で情報をガチャガチャ組み替えて整理するものであって、既存の枠組みを超えたイノベーティブなアイディアを得る手法としては向いていないところがある。ロジカル・シンキングの道具であるイッシュ−・ツリーについてはこのへんに書いた。

 それで、最近はイノベーティブなアイディアや方法を使って問題を解決したり、課題に取り組んだりするために上の2つに加えて③アブダクション(abduction)を使う方法が提唱されているところがある。もちろん、日本人には「〜とかけて〜と解く、その心は?」というロジックであり別に西洋の偉い学者、例えば、米国のチャールズ・サンダー・パースから言われなくても昔から庶民のお遊びレベルでも使ってきたロジックではある(笑)。笑点をみてれば幼稚園児にもわかるロジックだ。

 ただ、このアブダクションのロジックをクライアントが自分で問題を解決できるように上手に支援していた人たちがいる。一人は、心理療法家のミルトン・エリクソンであり、もう一人はミルトン・エリクソンの心理療法がどのように機能しているのか?を説明した人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンだ。ベイトソンはアブダクションを人が意味を見つけるプロセスとして説明した。[1]

 前置きが長くなった、今日の本題に入ろう。

  これはエリクソンの技法の一つでしかないがAFA(Ambiguous Function Assignment:アンビギュアス・ファンクション・アサインメント)[2]というのがある。もちろん、これはエリクソン自身がつけた技法の名前ではなく、後の研究者、具体的にはランクトン夫妻がその著作でつけた名前だ。エリクソン財団のカリキュラムのガイドラインにも記載されているエリクソニアンで知らない人はモグリというような手法だ。[3] もちろん、英語にすると長ったらしいが日本語でいうと「無用の用」という類の技法だ。名前からして禅的だが、その技法も一休さんの頓智のようにぶっ飛んでるところがある(笑)。

    AFAは簡単にいうと一見意味のないタスクのアサインメントだ。これをコーチなりセラピストがさも意味があるようにアサインするというのがポイントだ。もちろん、極端なことにならないように安全には配慮する必要がある。例えば、次のセッションまでの宿題として、


  • 山に登って何かを持って帰るように指示する(小石、葉っぱ、どんぐり、その他)
  • あるいは山頂に何かをおいて帰るように指示する。
  • 散歩したり、買い物をしていた時に何か気になったものを書き留めるように指示する。
  • 辞書や小説などをパラパラめくって、気になった単語を書き留めるように指示する。
  • 動物園、美術館、植物園などで何か気になったことを書き留めるように指示する。
  • その他
 本当は、クライアントが何かを探す時に、宮本武蔵の心境で、頭を空っぽにして、遠くを近く、近くを遠く、兵法の目付けの要領で、その何か?を探すことだ。[4]  エリクソニアン的には<外向きのトランス>状態で直感的にビビッとくる何か気になったものを探すということになる。[5] 最近は、マインドフルネスと言われていたりもする。 もっというとアブダクションを使うためには一般的な<内向きのトランス>状態になる必要も誘導する必要もないということだ。もちろん、コーチングなどの場合は、クライアントが<外向きのトランス>状態を取れるように支援する必要がある。

 それで、課題を出した次のセッションで「あなたにとって、それはどんな意味があると思いますか?」と聞いてみるという具合だ。もちろん、裏ではアブダクションのロジックが使われている。もっというと「あなたが解決したい課題とかけて、小石と解く、そのこころは?」のように聞いてみてもよいだろう。こまめに、気づいたことは何かメモしておくとよいだろう。これが上手く機能すると、コロンブスの卵的に、無意識に既存の枠組みの外に出て何かの解決策や創造的アイディアを思いつくことになる。たとえ、それが道に転がっていた石ころだったにしてもだ。

 このあたりのロジックは一般的には<ヒラメキ>といった曖昧なコトバで語られることが多いが、使い方によってはアブダクションを使ってヒラメキの確率を上げて問題解決や創造的アイディアの獲得に使える技法ということになる。個人的には、一般的に言われているマインドフルネスも、もう一歩踏み込んでアブダクションのロジックを回すことで、創造的な個人や組織に成り行くことができる、と考えている。ある意味これが新しい人材育成や組織開発のやり方だ。

 これ以外に、一般的なロジカル・シンキングで自分の既存の枠組みを論理的に探求していく方法もあるのだろうが、おそらくユダヤ人科学者でいつも自分の思考の枠組み自体をメタ認知している人でもない限り普通の人はこういうのが苦手だ。逆にいうと、アブダクションは思考の枠組み自体に焦点を当てなくてもその枠組みをいつの間にか超えているということが可能になる。この部分は優れものだ。

 さて、このブロクで書いた、この記事あの記事は、エリクソンの使ったこのAFAを元ネタにしたものであることは言うまでもない(笑)。要は、アブダクションを上手く機能させるには一定のカタがあるということだ。また、技法としてメタファーを使うことが多い。

 余談だが、Amazonのエリクソニアン関係の書評に以下のようなのがあった「効果がなくても、無意識にインプットされていて、本当に必要な時にヒョイと出てくるのがエリクソニアンです」で某団体のセミナーに出て一年間まったけれど効果がないそうだ(笑)。

 ちなみに、この方法は1週間もあれば、そう努力することなしに色々なアイディアが出てくる。もちろん、こういった書評を読むと「お気の毒に、詐欺に引っかかりましたね」で、グレゴリー・ベイトソンやミルトン・エリクソンの使ったまともなアブダクションのやり方を教えてもらえなかったのですね、としか言えないのだが・・・・・・
 
(つづく)

文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Abductive_reasoning
[2]http://asociatiaromanadehipnoza.ro/wp-content/uploads/2013/11/PRINCIPLES-AND-PRACTICE-OF-VERY-BRIEF-THERAPY.pdf
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2014/08/h.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/blog-post_10.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/07/blog-post_76.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月22日月曜日

ミルトン・エリクソン:デモ、1958年11月@パロアルト


                                                                                                                             
 何回見ても飽きない、好きな映画みたいになっているなぁ(笑)。

 <ひとりごと>



一回で治るわけではないけどねぇ・・・

   Youtubeに心理療法家のミルトン・エリクソンが1958年11月に米国カリフォルニア州のパロアルトで行った実験的な心理療法のデモが落ちていたので、これを視聴してみた。もちろん、過去何回も見た映像だが、最近はエリクソンの一挙手一投足の意味についてかなり精度のよいウンチクが語れるレベルにはなっている(笑)。もちろん、英語でも日本語でも再現可能だが。さて、この時、エリクソンは五十代後半、技法は円熟を迎えているという感じだ。




 このセッションの背景については、映像最初のキャプションで語られている。クライアントはディプレッションと書かれている。詳細は、「Milton H. Erickson, M.D.: An American Healer」[1[に記載されている。この前提はデモセッションであり35分の間に心理療法の全てが完了しているわけではない。

 さて、特に面白いのは、①カメラの横にグレゴリー・ベイトソンが構え、②その後ろにワンウェイのマジックミラーがあって、さらに、③その後ろでジョン・ウィークランドらスタンフォード・メディカル・スクールで教えていたMRIの研究員が観察していることだ。もっともMRIが設立されるのが1959年なのでその前身と考えるのが正確だ。また、セッション中エリクソンがクライアントにこの視点の構図を語っている。これは「風姿花伝」にあった「離見の見」[2] で舞台の後ろから自分を観察する視点を意識する構図になっているが、おそらくメタ認知を高める前提としてエリクソンがクライアントに示唆しているように思える。余談だが、ワンウェイ・マジックミラーを使った視点の構図はベイトソンの理論を忠実に再現したミラノ派に継承されている。[3]

 この状態で本当に軽く、トランス誘導を行う。その後のセッションで、クライアントはエリクソンと普通に会話しているので、本当に軽い、儀式程度のトランス誘導だ。このあたりは、Split&Linking などの小技が色々出てくる。この状態でクライアントが課題、問題だと思っていることを目の前に思い描いた映画のスクリーン上にイメージするようにエリクソンが示唆する。その意味ここでやっているのは後のMRIの心理療法のようにプロブレム・フォーカスト・アプローチとなっている。もちろん誤解なきように書いておくと、問題の原因を探ったり分析するのではなく、まずは現状把握から始めるということだ。(ここでは多少過去に遡っているけれど)その意味ではエリクソンの技法の特徴は戦略的だということだ。[4]

 次に、クライアントは具体的な経験スクリーンに投影し、映画館の観客席の視点から臨場感を持って自分の経験を語り始める。このクライアントとのやりとりでは、エリクソンは丁寧にバックトラックをしながら、クライアントの経験を矢継ぎ早に引き出していく。ここでは何か決められた脚本があるわけではない。もちろん定型化されたスクリプトもない。クライアントのコトバや表情をよく観察しながら次々と質問を繰り出していく。

 そして、不思議なことにエリクソンは、クライアントのイメージの抽象度を上げてクライアント自身のメタファーを引き出していく。具体的な経験がいつのまにか象徴的な事物にマッピングされている。そして、そのメタファーのイメージをよりシンボル化する、その後、そのメタファーで語られている事物の属性をクライアントの望む方向へ変化させるように導いていく。例えば、山が紅葉するとかいう一見たわいもないことだ。このあたりは、後にリチャード・コップが定式化したクライアントがつくるメタファーとなっているように思える。[5] もちろん、エリクソンは自分でメタファーの例をクライアントにぶつけているところがある。また、至るところでクライアントに<変化することができる>あるいは<具体的に起こった>
変化>を確認するようなメッセージを伝えている。[6]

 そして、適当なところで極軽いトランス状態から覚めてもらう。そして、近未来のことについて自分の視点でイメージしてもらう。認識や行動の変化を確認してもらう。と、おおよそこんな感じだ。

 もちろん、エリクソンの技法の特徴は特定のカタがないというカタを持っている。そのため、楽譜を見ながらクラシックを弾くというよりは、テーマだけ決めてあとは適当という感じのJazzのようなスタイルで行くべきだろう。

 そもそもこれが何の役に立つのか?言われれるかもしれないが、コーチング形式でクライアントの問題の解決を支援したり、その前に特定の状況でクライアントが望ましい心身状態を引き出せる支援を行うヒントにはなるはずだ。

   余談だが、観念運動に関する質問をどのようにうまく使って、無意識の抵抗を回避しているのか?を映像を視聴しながら考えてみるのも面白いだろう。[7] 

(つづく)

文献
[1]https://www.amazon.co.jp/Milton-H-Erickson-M-D-American/dp/0918172551
[2]http://ori-japan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_04.html
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/blog-post_11.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/07/blog-post_8.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/blog-post_2.html
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/02/blog-post_26.html
[7]http://www.asch.net/portals/0/journallibrary/articles/ajch-51/51-4/cheek51-4.pdf

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月21日日曜日

第二次サイバネティクス的なアプローチ


                                                                                                                             
 第一次サイバネティクスと第二次サイバネティクスの違いを

 そのうちまとめておかねば(笑)。

 <ひとりごと>



サイバネティクスは物事をシステムとしてみるメガネ?

    Youtubeの米国サイバネティクス学会のサイトにアップロードされていた「A Second-order cybernetics approach to social cognitive therapy」という映像を視聴してみた。個人的にはかなり興味のあるところだ。



 MITのノーバート・ウィナーにより始められたサイバネティクス[1]は、メーシー会議[2]を経て様々な分野へ応用されることになる。サイバネティクスの知見を心理療法の分野に持ち込んだのは人類学者でサイバネティストのグレゴリー・ベイトソンらということになる。これから心理療法はサイバネティクスやシステム論と並走する形式で発展していくことになる。

 さて、本題に戻る。ここでのベースとなる心理療法はCBT。但し、普通のCBTでは面白くないので第二次サイバネティクス的なアプローチにしてみました、というのがこの映像の趣旨だ。

 スライドの冒頭にもあるように、あまりお勉強ばかりしていると


  • 直線的な因果関係しか見ていない、考えていない
  • 問題は原因を持っていると考える
  • 問題を抱えたその人が<患者>であるとする
  • 問題はそれを表明している人に存在している
  • 診断、診断、診断をして病名を貼り付けることに一生懸命
  • セラピストはクライエントから外的に切り離された高みの見物状態だと考える
  • セラピストは専門分野のエキスパートだと考える(無知の知、無為の為は使わない、つかえない)
  • 人は情報処理の生き物である(Input-Outputがあると考える)

 というようなことばかり考える。ただ、こういう発想だと実社会ではお手上げになることも多い。要は、お勉強ばかりできるバカと思われる構図がここにある(笑)。

 もちろん、日本人はある意味、メタ斜め上に構えてみているところがあるので、人間関係や社会を<老子、荘子>的な「無知の知」とか「無為の為」とか「無用の用」とか世界もあれば、<仏教>的な円環的因果関係もあれば、<神道>的なディープ・エコロジー的な世界もあるよねぇ、と考える。

 実社会では、以下のようなことが多い、

  • 因果は円環的 → ミラノ派家族療法の円環的質問が仮定していること、ベイトソンがNLPに駄目だしをした理由もここ(笑)。[3]
  • 原因を解決しなくても問題が解決することはある→ソリューション・フォーカストアプローチが仮定していること
  • 家族療法では問題を抱えて人をIPと呼ぶ[4]、最近はちょっと違うようだが[5]
  • 問題のパターンはシステムに存在している
  • 心理療法家のミルトン・エリクソンはクライアントを病人として扱わなかった[6]
  • セラピストとクライアントはひとつのシステムで一蓮托生である[7]
  • セラピストが無知の知、無為の為を使って専門以外のことを解決できる[8]
  • システムをオートポイエーシスとみると Input-Outputはない[9]


    さて、特にジューイッシュ系の人たちは日本人が感覚で理解していることを兎に角、理屈で考えにに考えぬくところがある。で、簡単にいうと「分ける」「直線的因果で整理する」→ 「分かる」というロジック以外のロジックをつくった人たちということになる。で、日本人が感覚で理解しているところと、考え抜いた理屈が合っている場面が出てくる。

   以下の Youtubeの映像の冒頭でサングラスをかけてドイツ語でまくしたてるハインツ・フォン・フォルスター[10]のコトバが象徴的だ。おそらく、サイバネティクスは、物事を生きているシステムと見る入り口となる。もちろん、自分もそのシステムの一部という見方だが(笑)。



(つづく)

文献
[1]https://en.wikipedia.org/wiki/Cybernetics:_Or_Control_and_Communication_in_the_Animal_and_the_Machine
[2]http://www.asc-cybernetics.org/foundations/history/MacySummary.htm
[3]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/11/nlp.html
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2015/11/ip.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/07/blog-post_25.html
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_9.html
[7]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/09/blog-post_22.html
[8]http://ori-japan.blogspot.com/2016/08/blog-post_15.html
[9]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html
[10]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/06/blog-post_26.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken

2016年8月20日土曜日

ミルトン・エリクソンの系譜:コーチングのゴール設定について考える


                                                                                                                             
 ゴール設定の対象を何にするのはとても重要だ。

 間違わずにゴール達成のプロセスを回す前段階として(笑)。

 <ひとりごと>



ゴール設定の対象とプロセスは?

   以下について少し書いておく。
 



  • コーチングのゴール設定
  • コーチの責任範囲
 
 <前提>として、 個人的にコーチングに使っている技法は、

  1. ソリューション・フォーカスト・アプローチ
  2. MRI (Mental Research Institute )
  3. エリクソニアン・アプローチ
 通常は1.でカバー、組織への介入や難事案について2.→3.で対応という三段構えになっている。これで対応できない場合は、お手上げ(笑)。技法について、エビデンス・ベースド・アプローチの中から随分試行錯誤したが、今のところはミルトン・エリクソン派生の3つのアプローチに落ち着いている。[1]

サイバネティクスの呪縛?

   さて、コーチングのゴール設定でサイバネティクス[2]の考えすぎで落とし穴に落ちる時がある。例えば、プロ野球のホームラン飛距離競争の場合。ここではボールを出来るだけ遠くに飛ばすということが求められる。また、ゴールは普通に考えると偏差を出来るだけ広げる形式になるので、ゴールを「ボールを出来るだけ遠くに飛ばす」と設定してゴール達成のプロセスを<ポジティブ・フィードバック・ループ>で設定するのか?という疑問が湧く。反対に、ゴルフの例で、ゴールはカップに対する偏差を縮小するようなことになるため、ゴールを「出来るだけ少ない打数でボールをカップに入れる」と設定して<ネガティブ・フィードバック・ループ>で回す必要があるのか?という反対の疑問も湧く。

 ゴール達成のプロセスに注目してみるが、わけが分からなくなってくる。結論から言えば、上の2つは、コーチングのゴール設定としては適切ではない。具体的には、何をゴールとするのか?の焦点の当て方が間違っているのだ。

ソリューション・フォーカスト・アプローチのゴール設定

 では、ゴール設定をどのように行うのか?もっと正確にいうと、何をゴールの対象とするのか?は以下が参考になる。[3]
 

Goals in SFBT are desired emotions, cognitions, behaviors, and interactions in different contexts (areas of the client’s life).

ソリューション・フォーカスト・ブリーフセラピーにおいてのゴールは、クライアントの生活領域の違うコンテクストでの、望ましい<情動><認識><振る舞い>および<(状況、人などとの)相互作用)>である。

 
   要は、ゴールの対象は、状況設定をして、①望ましい<情動>、②望ましい<認識>(エピステモロジー)[4] 、③望ましい<振る舞い>、④望ましい<相互作用>(関係性)をAND条件で設定するということになる。望ましいというコトバが入っているのは、当然、現状ー理想を想定しているのでエリクソニアンの<戦略的>[5]アプローチを前提としている。

 ゴールをクライアントの外部にあるものを対象に単純な数値目標にしないのも、コンサルティングとコーチングの違いのようにも思ってくる。[6]  逆にいうと、コーチングがゴールの対象としているのは、ある状況におけるクライアントの心身状態だということだ。社会科学的なことについて、将来の結果に100%コミットメントすることは難しいところがある。が、その結果が出せるだろう必要条件としての心身状態をつくりだすところにはコミットメントできるというのがここでの理屈だ。
 
 さて、さっきのホームラン飛距離競争を考えてみる。ゴールとして160m飛ばすとか170m飛ばすというのはクライアントの頭の片隅に退避してもらっておく。それより、どういう状況で打席に立つのか?例えば、満員の観客が入った○○ドームでのエキシビションというような設定をする。

 そして、①望ましい情動は?例えば、バッターボックスで非常に落ち着いて集中している、とか、恐怖心も不安も感じないとか。②そして望ましい認識は?どこに視点が向いているのか?例えば、宮本武蔵の兵法の目付け[7]で、状況とピッチャーと球が同時に見えているとか。③望ましい振る舞いはどうか? 自分のフォームをイチローのようにメタ認知できる[8]。とか、バットがうまく触れている時の身体感覚をイメージできるとか。④そして、関係性、例えば、バットとボールの関係とか、ピッチャーと自分の向き合方とかに着目して、望ましいところをイメージしてもらうとかになる。それで、望ましい①<情動>②<認識>③<振る舞い>④<相互作用>をイメージしてもらって、実際に練習を重ね、身体感覚に落とし込んでもらう、という感じになる。

 ここで望ましいものを見つけるプロセスは、ソリューション・フォーカスト・アプローチとしては、いつもとは違って少しでもうまく言っている<例外>をポジティブ・フィードバック・ループで見つけ続けることになる。これが機能すれば、ゴールの達成のイメージが高まるとともに、効力予期と結果予期についての<自己効力感>[9]が高まる。ビジネスなどで活用する場合も理屈は同じだ。

  コーチの責任範囲

   さて、ここでコーチの責任範囲はどこまでか? という疑問が浮かぶ。

 コーチは選手と違ってバッターボックスに立って代わりに打つことは想定していない。結論からいうと、ゴール設定の支援をして、クライアントが想定された状況で適切な心身状態を作り出せる支援、さらに、効力予期と結果予期についての自己効力感を上げる支援をするまでがその責任範囲となる。


(参考) 間違いだらけのゴール設定
http://ori-japan.blogspot.jp/2014/05/blog-post_30.html


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2013/01/blog-post_13.html
[2][1]http://pespmc1.vub.ac.be/papers/cybernetics-epst.pdf
[3]http://www.sfbta.org/research.pdf
[4]http://ori-japan.blogspot.jp/2012/01/blog-post_14.html
[5]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/blog-post_2.html
[6]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/08/blog-post_10.html
[7]http://ori-japan.blogspot.jp/2011/11/blog-post_10.html
[8]http://ori-japan.blogspot.jp/2011/10/blog-post_04.html
[9]http://ori-japan.blogspot.jp/2016/07/blog-post_17.html

記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com
https://www.facebook.com/okirakusoken