2016年12月18日日曜日

メタファーとフレームと大統領選挙


                                                                                                                             
 ドナルド・トランプのメタファーに耳を澄ますと、

 また、別のものが見えてくる。

 これを冷静に聞いている、レイコフのぶれないスタンスは信用できる。

 <ひとりごと>



コトバからメタファーを調べる

  備忘録として書いておく。

  米大統領選挙は、ドナルド・トランプ氏の勝利に終わったのはご存知のとおりだ。選挙期間中からどのように支持者を広げているのか?特に演説やディベイトを認知科学の点から分析していたのが、UCバークレー校で認知言語学を教えているジョージ・レイコフ教授だ。

 米の特にリベラル系のメディアが妄想にもとづいた記事を垂れ流していたのとは反対に、レイコフはとても冷静に自身のメタファーに関する理論でトランプ氏の演説やディベイトを分析していた。

 個人的に彼のブログは読んでいたが、今年の7月27日に投稿された「Understanding Tramp」の記事で、なぜトランプ氏の支持が広がっていたのか?を10の特徴をあげていた。簡単に書いておくと以下だ。


  1. キーワードとなるコトバを繰り返す
  2. フレーミング:認識の枠組みを構築する
  3. 誰でも知っている例をあげる
  4. 文法:イスラムの過激なテロリストではなく、過激なイスラムのテロリストと言う
  5. メタファーを使う:America Great Again →昔のアメリカはよかったの前提
  6. 国は人というメタファーと大統領は国のために立つというメトニミー
  7. 国は人であり、戦争は殴り合いのケンカであるというメタファー、強い大統領がそれを止めることができる
  8. 国民国家は家族であるというメタファー、共和党支持者に刺さる
  9. 移民した先祖の国籍をメタファーで使った
  10. Out →百聞は一見にしかずのメタファーを使った

   Youtubeに極最近のレイコフの番組がアップされているが、ポリティカル・・コレクトネスを振りかざして「差別だぁ〜」と騒ぎまわる前に、冷静にその背景にある、もっと大きなパターンであるメタファーを冷静に分析しているレイコフ教授はやはり流石という他はない。




 余談だが、ドナルド・トランプのコトバは円環的因果より直線的因果関係を示唆するものがほとんどのようだ。これは、少し前に書いたカール・トムの質問の視点からみると、案外ぶれないリーダー・シップを示しているようにも思える。要は、「ごちゃごちゃ言わずに俺について来やがれ!」といメッセージになっているという具合だ。

(つづく)

文献
[1] N/A

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