2017年1月2日月曜日

第三世代コーチング:ナラティブと協力的アプローチ


                                                                                                                             
 今の時代の形式知の一部が、

 やっとミルトン・エリクソンの暗黙知に追いついてきたという感じがする(笑)。

 <ひとりごと>



ナラティブと協力的アプローチ

  備忘録として書いておく。 

  今年はどのあたりを実践のテーマにしようか?

  とあれこれ思考を巡らせているのだが、ブログのテーマからすると個人から組織を対象にしたコーチングやファシリテーションということになるだろう。

  これに関連して、少々唐突だが「A Guide to Third Generation Coaching: Narrative-Collaborative Theory and Practice」[1]という著作がある。



 タイトルのとおり、コーチングに関する著作だ。ただし、従来のコーチングからすると第三世代のコーチングということで個人や組織のトランスフォーメーショナルなところを目的としたコーチングとなる。

 ネットにこのコーチングの概要のスライド「A Guide to Third Generation Coaching: Narrative-Collaborative Theory and Practice」[2] がアップロードされているのだが、これを読むと非常に面白い。2013年にイタリアで実施された国際コーチング心理学会でのキーノートとなっている。

 著者のラインハルト・ステルターはデンマークのコペンハーゲン大学の教授、諸所のニーズによりこのコーチングが開発されたことが伺い知られる。まず、第三世代の定義だが、第一世代が問題/ゴール、第二世代が解決と未来、第三世代が内省と協調、に焦点が当てられているとしている。

 個人的に面白いなと思うのは、形式知として当然、社会構成主義的な補助線が用意されていてコーチとクライアントの協業とフラットな関係におけるダイアローグとナラティブによって、クライアント個人や組織に対して良い意味の変化を起こそうと考えている点だろう。簡単にいうとダイアローグによってクライアントの心ににあるドミナント・ストーリーをよりよいドミナント・ストーリーに変化させる。こんな感じだ。

 もっとも、内容としては、ダイアローグ的な視点あり、マインドフルネス的な視点あり、サーバント・リーダーシップ的な視点ありと盛りだくさんな感じがしている。

 もちろん、個人的には心理療法家のミルトン・エリクソンの暗黙知の一部が社会構成主義などの道具でやっと形式知化されたのか?時代がやっとエリクソンに少しだけ追いついてきたのか、としか見ていないところもあるのだけれども、個人的な趣味に合致しているという点ではかなり満足度が高い。

 もちろん、大学の先生が著者だけあって、「効きそう」というだけではなく定量的な効果分析が行われている点も見逃せない。このコーチングを受けて「よく生きていると感じは向上したか?」「社会とのつながりは増したか?」「心身は健康になったか?」「上手くいったことをより認識できるようになったか?」のようなスコアが向上していることが分かる。

 余談だが、個人的には状況にあわせてMRI、SFBT、ミラノ派、そしてエリクソニアンを使い分けて同じようなことは問題なく出来ている感じはするのだが(笑)。
  

(つづく)

文献
[1]https://www.amazon.co.jp/dp/9400793731
[2]http://www.scpitaly.it/congresso/images/download/stelter_.pdf

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