2017年1月20日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 20日目


                                                                                                                             
 だんだん、面白くなってきた(笑)。

 <ひとりごと>



自然主義アプローチ

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、20日目の進捗などを書いておきたい。

 ある意味、これが砂時計のように1年の経過を知らせる指標になりつつあるが、既に1年の1/20は経過していることになっているようだ。

   さて、今日は、「Deep Hypnosis and Its induction」というタイトルで1952年に Experimental Hypnosis に投稿された論文の続きから。

 基本的には「リハーサル法」の別のバリエーション、そして「多重分離」の方法、そして「後催眠の技法」が語られている。リハーサル法は、トランス中の経験に聴覚、視覚などの感覚をリハーサルとして加えてみるような手法。ただし、エリクソンはクライアントをある程度深いレベルのトランス誘導を行ってこれを行う。多重分離は、推奨に自分の経験をイメージするなどしてクライアントをメタ認知させるような手法となる。後催眠技法は、トランスを覚醒後の行動に結びつけるような技法。

   このあたりの感想。エリクソンについての技法だけなら「Ericksonian Approaches」を読めばよいだろう。例えば、エリクソンの活用していたトランス誘導を網羅したパターンとトランスクリプトの例が掲載されている。逆に、なぜ「Collected Papers」を読むのか?ということになるのだが、読み比べてみるとよくわかるのは、「Collected Papers」はエリクソン自身が書いていたり、あるいはエリクソンの口述をアーネスト・ロッシが文章におとしていて、文章にエリクソンの息遣いが感じられるということがあげられるだろう。

 つまり、実験やクライアントとの事例を通してエリクソン自身が何を考えたのか?それが伝わってくるのが大きな違い、ということになるだろう。

 もう一つの論文は、「Naturalistic Techniques of Hypnosis」。要は、エリクソンの自然な技法の説明ということになる。これは通常のトランス誘導が形式張って、儀式的な手順で行われるのに対して、状況を、心理学的な構造を分析することなしに、受容し利用しようというアプローチということになる。要は、ユーティライゼーションということになる。今日、読んだところまでだと、この技法を使った4つの事例が紹介されている。



1月20日の進捗、160ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 6.0%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Deep Hypnosis and Its Induction
Milton H. EricksonReprinted with permission from Experimental Hypnosis, Leslie M. LeCron (editor). New York, Macmillan, 1952, pp. 70-114. Copyright 1952 by Leslie M. LeCron.

NaturalisticTechniques of Hypnosis Milton H. EricksonReprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July, 1958, 1, 3-8.



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html

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