2017年1月22日日曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 21日目


                                                                                                                             
 エリクソンの文章はすげーロジカル(笑)。

 <ひとりごと>



利用アプローチ

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、21日目の進捗などを書いておきたい。

昨日の「Naturalistic Techniques of Hypnosis」の続きから。

5番目の事例から。内容はおねしょが治らない8歳の少年。この事例で面白いのは両親が教会で神頼みのようなことをしていること。それで、効果がなかったので藁をもつかむ思いでエリクソンのところに連れてこられる。で、エリクソンは少年に治療をほどこし18ヶ月後にはおねしょが治る。少年をトランス状態に導き、具体的にどのような示唆が行われたのかはあまり具体的に書かれていない。

6番目の事例は、いつも指をしゃぶっている16歳の女子高生の話。これも両親がこまって最後は教会で神頼み。でも効果なし。やはり藁をもつかむ思いでエリクソンのもとを訪れる。エリクソンは彼女をトランス状態にし逆説的介入を実施し、ある行動指示を行う。その後、約4週間で指をしゃぶる習慣はなくなった。

 この論文では、重要なことはクライアント一人ひとりの状況や個性にあわせてトランス誘導を行うことだ、と結論づけられている。

 二本目は、「Further Clinical Techniques of Hypnosis: Utilization Techniques」というタイトルの論文。これはエリクソンのトランス誘導における利用アプローチを示している。要点は、セラピストはクライアントを受け入れ、そして協力関係を構築すること、そして、時にはパラドクス的な利用アプローチを行うということになる。

 1番目の事例は、男性のクライアントで様々な流派の心理療法を受けるが効果がなかった事例。この場合催眠も経験しているがどれも神秘主義的なへんてこなやり方であったと書かれている。エリクソンはもう少し催眠の背景なり、怪しくない合理的な説明を行い、インテリジェントなやり方でこのクライアントに対して催眠を採用するようなやり方をしている。あんまり細かい方法は書いてないがおおよその方向性はよく分かる。



1月21日の進捗、168ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 6.3%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Naturalistic Techniques of Hypnosis Milton H. Erickson Reprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July, 1958, 1, 3-8.

Further Clinical Techniques of Hypnosis: Utilization Techniques Milton H. Erickson Reprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July 1959, 2, 3-21. 






(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html

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