2017年1月24日火曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 24日目


                                                                                                                             
 不都合なこと何もない、ゴール達成へ向けて利用できる何かがあるだけだ(笑)。

 <ひとりごと>



利用アプローチ(つづき)

  備忘録として書いておく。


 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、24日目の進捗などを書いておきたい。

 昨日の続きの、「Further Clinical Techniques of Hypnosis: Utilization Techniques」から。一般的なユーティライゼーションについてはギリガンを引いてこのへんで書いたが、あわせて読むと面白い。

 14こ目の事例は、『ミルトン・エリクソン心理療法<レジリエンスを育てる>』[2]でもお馴染みのモーという名前の70歳のおばあさん。もちろん、元ネタはこの論文。14歳で嫁に行ったこのおばあさんは、今でも読み書きができない。これまで下宿させていた学校の先生が束になって字を教えようとしたり、子どもたちが字を教えようとしたが何れも失敗。ミルトン・エリクソンがトランス状態とユーティライゼーションを使い3週間ほどで字を覚えようというきっかけをつくることに成功する。80歳で亡くなるまで、本を読み、孫に手紙を書くことを楽しみにして暮した。

 15こ目の事例は、9歳の女の子。学校での読み書きができず、友達との遊びでもお手玉、なわとび、自転車に乗ることができず登校拒否、引篭りになってしまう。そこで、エリクソンが往診することになる。エリクソンは一緒に遊ぶことからはじめる。最後はエリクソンが不自由な足でこぐ自転車と競争し勝つまでになる。・・・・最後は学校へもどり、優秀な成績を取るようになる。細かい成功体験を積み重ねる重要性を説いている話でもある。

 16こ目の事例は、病院でインターンを行う看護学生の話。エリクソンが授業の一貫としてこの学生にトランス誘導を行うことになる。最初怒りを表明していたが、ユーティライゼーション技法をつかってこの学生をトランス状態に導く。

 以前、エリクソニアンのヤプコの比較表を引いて、古典、学術催眠、エリクソニアンの3つを比較した。あまり大きな声では言えないが、ここまで論文を読んでみると、エリソン自身は古典催眠は一切使っていないし勉強もしていないことが分かる。ウィスコンシン大学の時に行った表の真ん中の学術催眠を実験、研究しその課題を解決するために編み出すために生み出したのが右側のエリクソニアンなスタイルの催眠だということだ。これが分かると、以前、エリクソンが後援で言っていた『臨床催眠家を目指すならステージ催眠術師を先生にするな』の意図がよくわかってくることになる。


1月24日の進捗、192 ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 7.3%) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion


Further Clinical Techniques of Hypnosis: Utilization Techniques Milton H. Erickson Reprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July 1959, 2, 3-21. 



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html
[2]http://ori-japan.blogspot.jp/2014/05/blog-post_13.html


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