2017年1月7日土曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 7日目


                                                                                                                             
 手間がかかりすぎて自分で追試をやってみようなんて思わないけどなぁ(笑)。

 <ひとりごと>



ものすごい手間がかかっているのは分かる

  備忘録として書いておく。

  お正月から、ミルトン・エリクソンの論文集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいるのだが、7日目の進捗を書いておきたい。

  このあたりはエリクソンがウィスコンシン大学に在学している時に行った催眠実験について書かれている。これを読んだ正直な感想を一口で言うと社会科学的な実験の難しさだろう。個人的には随分昔に自然科学の分野で修論を書いたが、ものぐさな性格なのが分かっていたので、実験はあまりやらず、2万ステップくらいの微分方程式を展開したORのプログラムをつくってこれでシミュレーションを中心に構成したことを思い出した。要は、自然科学の分野でも実験は結構面倒なのだ。ましてや社会科学的実験をや、ということだ(笑)。

 それで、1923-24年の間にエリクソンはウィスコンシン大学の学生、院生を対象にして催眠実験を実施した。やり方は学術的な催眠であるので手順を標準化して実施する。しかし、結果はある程度はグルーピングできるのだが、標準的なやり方をしても結果は人毎に異なる。さて、ここにどのようなメカニズムが働いているのか? もちろん、催眠にかからない人も多い、さらにかかった場合、通常の意識とトランス状態の意識とどのように違うのか? 外側から観察した場合はどうか? 被験者の主観的経験としてはどうか?このあたりの違いを探ることが主題となっている。

 このあたりは実験をやりながら観察を繰り返し、仮説を深化していくような形式になるのだと思うがエリクソンは結構ねばり強くやったのだなぁとは分かる論文ではある。ちなみに最近はこういった論文はデカルトの世界観ではなくベイトソンの世界観で読んでいるところはある(笑)。


1月7日の進捗、56ページまで

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

Further Experimental Investigation of Hypnosis: Hypnotic and Nonhypnotic Realities Milton H. Erickson Reprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, October, 1967, 10, 87-135.

当初、300人程度の被験者を予定していた催眠実験が、最終的には2000人を対象とした実験となる。ただし、実験が長期に及ぶため被験者の立場や状況も変化することになる。何が定数で何が変数か?何と何に因果関係、あるいは相関関係が存在するのか?一口で言うと、社会科学的実験の難しさに直面する。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html

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