2017年1月11日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む11日目


                                                                                                                             

 「トランスの定義は?」

 時代によっても、立場によっても、人によって定義がバラバラ(笑)。
 
 <ひとりごと>



トランス状態を探る最高の被験者でもあるハクスリー

  備忘録として書いておく。

 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、11日目の進捗などを書いておきたい。

  今日は、昨日の続きから。エリクソンとオルダス・ハクスリー[2]との出会い、そして対話、実験ということになる。

 結論から書いておくと、この検証の目的は2つだ。一つは「催眠現象には何がある?」、もう一つは「トランス状態とは一体なにか?」ということだ。

 このあたりは、エリクソニアンのスティーブン・ギリガンの「Therapeutic Trances」[3]にまとめが書いてある。個人的にはこの本は座右の書というくらい読み込んでいる(笑)。なので、ある意味、カンニングで答えを知っている人間が過去を振り返っているような構図になっている。

 これも良し悪しはあるが、前提知識てんこ盛りの状態で読むと、まるでエジソンが電球のフィラメントの材料として何か最適か?を探りながら日々実験している傍らで、「京都の竹を使え、京都の竹を」とつい口から出てしまうような、まどろっこしい状況で読んでいるような格好になっている(笑)。

 もちろん、エリクソンがウィスコンシン大学時代に学生に参加してもらって行った大規模な催眠実験はある意味前提知識のない素人の人を大量に集めた形式で行っている。逆に、ハクスリーと行った実験は、催眠状態にも自分で入れるし、トランス状態を現象学的、心理学的な知見を使って言葉で正確に表現できるというような被験者としてもエリクソンの対等なパートナーとして最適な人物に出会ったということになるのだろう。

   ここではエリクソニアンのヤプコの比較表でいう真ん中の学術的なアプローチで心理療法ではない単純に催眠現象を探っていることになる。



1月11日の進捗、88ページまで(全体 2,648) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

A Special Inquiry with Aldous Huxley into the Nature and Character of Various States of ConsciousnessMilton H. EricksonReprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July, 1965, 8, 14-33.

オルダス・ハクスリーは自分で自由に Deep Reflectionと名付けたトランス状態に入ることができた。エリクソンはハクスリーの主観的な経験をハクスリーとの対話を通して探る。トランス状態とは何か?仮説を立てて実験を繰り返す。その意味ハクスリーは知的でエリクソンと対等に検証できる最高の人物。



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html
[2]https://ja.wikipedia.org/wiki/オルダス・ハクスリー
[3]https://www.amazon.co.jp/Therapeutic-Trances-Co-Operation-Ericksonian-Hypnotherapy/dp/0876304420

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