2017年1月12日木曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 12日目


                                                                                                                             

 自分で検証したらとんでもなく時間のかかる話。

 試行錯誤を繰り返すエリクソンの物語を読むと考えると学びは多い。
 
 <ひとりごと>



理屈よりまずは何かやってみて観察してみる

  備忘録として書いておく。

 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1]を読んでいる。読み方のルールはここ。それで、12日目の進捗などを書いておきたい。

  今日は、昨日の続きから。エリクソンとオルダス・ハクスリー[2]との出会い、そして対話、実験の続きということになる。

 エリクソンはハクスリーとトランス状態とそれから引き起こされる現象を探るためにハクスリーを被験者として実験を行うことになる。要は、記憶増進、記憶喪失、カタレプシー、感覚喪失などの現象をハクスリーとの対話から注意深く探るということになる。

 余談だが、「トランスとは何か?」の答えとして、比較的新しいコンテンポラリーなトランスの理論についてはその5つほどがエリクソニアンのスティーブン・ギリガンの「Therapeutic Trances」[3]に記載されている。具体的には、① Psychodynamic ② Learning ③Neo-Dissociation ④ Motivated Involvement ⑤ Role Playing となる。もちろん、仮説としては他にも色々あるだろう。ただし、どれか一つに限定することに伴うリスクもある。検証の結果、それが明らかに誤っていた場合、数年から数十年の実験がすべて振り出しに戻る可能性があるからだ。その意味では、複数の仮説を同時に検証する。あるいは一つの理論ではなくいくつかの理論を多重に見るということは結構重要だ。その意味ではエリクソンは理論ではなく実証的な検知から物事を多重に見ていたことが書かれている。

 もちろん、ここは答えから先に見ているような格好になっているので、ひとまずこういったことは保留して、エリクソンがハクスリーと行っていた実験の記述を楽しんで見るというのも一つの読み方なのだろう。ただし、一つひとつ自分で実験しながら試行錯誤を繰り返していくエリクソンの物語を読むという意味では非常に意義深いものだ。

 余談だが、進捗に関して言えば、96ページまで読んだ。新幹線に乗って東京駅から鹿児島中央駅までいくとしたら、品川駅を出たくらいの感じなのだろう。まだ、富士山が見えていないどころか新横浜駅にすらついていない、そんな旅は始まったばかりだ(笑)。
 


1月12日の進捗、96ページまで(全体 2,648) 

Volume 1  : The Nature of Hypnosis and Suggestion

A Special Inquiry with Aldous Huxley into the Nature and Character of Various States of ConsciousnessMilton H. EricksonReprinted with permission from The American Journal of Clinical Hypnosis, July, 1965, 8, 14-33.

オルダス・ハクスリーは自分で自由に Deep Reflectionと名付けたトランス状態に入ることができた。エリクソンはハクスリーの主観的な経験をハクスリーとの対話を通して探る。トランス状態とは何か?仮説を立てて実験を繰り返す。その意味ハクスリーは知的でエリクソンと対等に検証できる最高の人物。



(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html
[2]https://ja.wikipedia.org/wiki/オルダス・ハクスリー
[3]https://books.google.co.jp/books?id=rNe8zXXAqDEC&pg=PA31

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