2017年4月5日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 95日目


                                                                                                                            
 未来は、

 それが、どんなに辛くても、

 今ココを受け止めることからはじめないと、絶対に立ち上がってこない。

 <ひとりごと>



はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 95日目について書いておきたい。


催眠状態における時間歪曲
 「Time Distortion in Hypnosis:Ⅱ(1950)」から。著者はリン・クーパーとミルトン・エリクソン。

    本稿の内容は、リン・クーバーとミルトン・エリクソンの著作「Time Distortion in Hypnosis」に詳しい。個人持ちは amazon にあるのと同じ第二版。

 昨日の続き。しばらく実験がダラダラ続く。
 

随考

 「時間歪曲」が何の役に立つのか?これを少し考えてみる。要は「時間歪曲」の応用ということになる。論文集の中には、次の論文として収録されている内容だ。

 少し先走ってみる。

 Google に聞くと「Ericksonian Hypnosis in the Treatment of Clients with Examination Panic」というタイトルの著作中の論文が見つかる。要は、テスト中にパニックを起こしてしまうクライアントへの対処なのだが、この中でいくつか用いられている一つの要素として「時間歪曲」が使われていることになる。もっとも、その症状自体をユーティライゼーションしているところがあるため、単品で「時間歪曲」を使えばよいというものでもない。余談だが、テスト中にパニックを起こさないにしても健康な人がもっと集中してテストを受けられるような技法としても使えるだろう。

 さて、話は変わるが、エリクソンの技法を学ぶ上で最近よいと思っているのが、カルガリー大の医師のカール・トムのフレームワークだ。系統的には、ミルトン・エリクソン→MRI→ミラノ派家族療法→カール・トムの質問、という流れになる。元を辿るとミルトン・エリクソンに行き着く。しかも、普通の質問だけで同じようなことができる。また、コーチングをはじめ、会社などでのファシリテーションでも使える。また、旧フレームワークがアップデートされている。要点は、コンテクストを聞く質問とメタ・クエスチョンが追加されたことだ。

 概要だけ書いておくと以下のようになる。

  • 現状をより多面的な視点からみることを支援する
  • 現状の枠組みを超えた解決策、理想の状態を描き実現する支援をする
  • 現状の不都合なことを資源に変える支援をする
  • 人間関係、社会との関わりをちゃんと扱える
  • コーチング、グループのファシリテーションで使える
  • 明示的な催眠を使わないので会社で使える
  • メタ認知によってマインドフルネスな状態になるのを支援する
  • プロセスが分かりやすい
  • その他
 もちろん、要点は、現状起きている自分に不都合なことをしっかり受け止め、それを将来の理想の実現の資源として使え、というように、これ自体が少しマクロな「リフレーミング」のプロセスになっていることだ。現状起きている不都合なこと、人間関係、物事の見方の中に将来を創造するヒントが眠っているということだ。

 概要は以下だ、

《全体の枠組み》


《世界観を広げる》

A1→A2→A3、
B1→B2→B3、
C1→C2→C3、
D1→D2→D3、の順番
 

《現状の認識から始める》

現状の課題からはじめる


《課題の背景》

背景、コンテクストの認識


《メタ認知を促す》

マインドフルネスに物事みて
資源をみつけ、そして実行する


 もちろん、マクロのプロセスとして上を用い、具体的な技法としてはソリューション・フォーカスト・アプローチを使う、といったこともありだろう。また、MRIの短期療法、家族療法的に人と人との関係性への介入もきちんと行う。

 このあたりのフレームワークを使うと、エリクソンの暗黙的な技法が企業組織のマネジメント等で機能する方法論として使えるということが分かってくる。もっとも、個人的にはもっと小技を色々活用したり、そもそも論としてもっと大胆なパラドクス介入をしているところはあるのだが・・・・・・(笑)。

 何れにしても、催眠を使いたければ、こういった「変化のプロセス」を身につけた上で使えばよいだけの話、ということだ。


4月5日の進捗、756ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 28.5%) 

Volume 2 : HYPNOTIC ALTERATION   OF SENSORY, PERCEPTUAL    AND PSYCHOPHYSIOLOGICAL   PROCESSES

Time Distortion in Hypnosis: II Linn F. Cooper and Milton H. Erickson 
Reprinted with permission fromThe Bulletin Georgetown University Medical Center, 1950, 4, 50-68. 


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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