2017年5月1日月曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 121日目


                                                                                                                            
     病気の症状があると、ゴールはそれがない状態とイメージし易い。

 しかし、毎日可もなく不可もなく過ごしていると、ゴールはイメージし難い。

 本当は、そっちのほうがもっと問題なのかもねぇ(笑)。

 <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 121日目について書いておきたい。

ヒステリー性のウツに対する催眠を使った治療の事例

 「The Successful Treatment of a Case of Acute Hysterical Depression by a Return Under Hypnosis to a Critical Phase of Childhood(1941)」著者はミルトン・エリクソンとローレンス・クビエ。

 被験者は23歳の女性、病院で雇用されていた。異常に仕事の能力が高い。ただし、数ヶ月たって、寮に引きこもるようになって仕事を放棄し、死にたいと漏らすようになった。

 そして紆余曲折を経てエリクソンの元にやってくることになる。エリクソンはヒステリー性のうつ病と見立てる。

 そして、3回の催眠療法を始めることになる。もちろん、1回目はトランス状態に誘導しての見立て。

 細かいことはかかないが、10歳くらいの時に母親と死別、本来なら母親を通して社会的関係を気づき、性的な発展について理解しておかなければならなかったがこれができなかったことが要因の一つではないかと見立てる。

 エリクソンは母親が死ぬ前の経験に退行させ・・・・・・と見立てとリソースの活性化を行う・・・というのがここでの概要。

 ここでは細かいことは書かないが、間接暗示を使うなど所々の注意点が書いてあるので、必要なら元の論文を読んでいただきたい。 
 
・・・・・・・・・・・
  

随考

 療法ということについて書くのは難しいところがある。

 ひとつは、私は医者ではないのでこの療法が有効だから使いましょうという立場にはないことだ。要は、検証されたもっと有効な治療法があるにも関わらずこれ使うことを妨げることは意図していない。

 また、今日は単にエリクソンが催眠で若い女性を治療したたった1件についての事例についての論文を自分の興味でただ読んでいるというだけの立場だ。だから、これを過度に一般化されて「ウツは催眠で治る」というメッセージを送りたいわけでもない、ことはお断りしておく。

 もっとも、マイケル・ヤプコの著作に「Treating Depression With Hypnosis: Integrating Cognitive-Behavioral and Strategic Approaches 」認知行動療法+戦略的アプローチ+エリクソン的催眠の良書があるが・・・・・ヤプコだって博士号持ちな実践家であるわけであり、こういったことは専門家に任せる、ということだけは言えるのだろう。

 そのようなわけで、個人的にはエリクソンの技法は、個人あるいは組織を対象にした、資源を活性化しゴールに向けた変化を志向したコーチング、ファシリテーションに限るということになる。もっともエリクソンのアプローチは病気でも病気でなくても同じですからねぇ。
  

5月1日の進捗、960ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 36.3%)

Volume III
HYPNOTIC   INVESTIGATION OF   PSYCHODYNAMIC PROCESSES

The Successful Treatment of a Case of Acute Hysterical Depression by a Return Under Hypnosis to a Critical Phase of Childhood
Milton H. Erickson and Lawrence S. Kubie Reprinted with permission fromThe Psychoanalytic Quarterly, October, 1941, Vol. X, No. 4.




(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html

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