2017年5月7日日曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 127日目


                                                                                                                            
 無意識は意識より賢い。

 もちろん、無意識を活用するには誰にも断る必要はない(笑)。

 まずは、ベティ・エリクソンの自己催眠あたりから試すとよいだろう。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 127日目について書いておきたい。

自動書記で暗号化された文字の別の被験者による読み取り

 「Translation of the Cryptic Automatic Writing of One Hypnotic Subject By Another in a Trancelike Dissociated State (1940)」つづき。著者はミルトン・エリクソンとローレンス・クビエ。

 以下のような実験を行う。

1.ある被験者が夢遊病的なトランスの中で2つのことを暗示される。文字の母音の存在は忘れないけれども、それを書くな。

2.一週間後別の暗示が行われる、gを7に、hを8に、iを9に置き換えて書く。

3. トランス状態でJack Young という名前を書くように指示される。上の法則で暗号化して書く、経験則で勝手に j を10と書いたところで間違いが指摘され、ここで宣言される。

 これについて別のトランス状態にある被験者が暗号を解読することができるのか?というのがここでの実験になる。


それで、この論文を最後まで読んだエリクソンの言いたい結論は1点だけだ「無意識は意識より賢い」。その根拠は、催眠状態の自動書記+暗号化された文字を、別の被験者が通常の意識状態では読み解けないが、この被験者を催眠状態にすると読み解けた、ということが根拠になっている。

・・・・・・・・・
 

随考

   エリクソンの実験で分かるのは、私たちが問題や課題を前にして、あまりにも意識的に考えすぎるのではないか?ということだ。おそらくエリクソンが実証したかったことをは、無意識は意識より賢い、だから本当に困った問題や課題は無意識に任せてしまったほうが、少なくとも意識で解決するよりはよい解決策が出て来る。おそらく、こう言いたかったのだろう。

 だから、意識的な思考を抑えて、無意識に問題解決を任せるためにトランス状態を使うということになる。

 さて、エリクソンの上の実験は1940年で少し古い。もう少し新しい研究はないのか?ということになってネットを調べてみる。テーマは当然「無意識は意識より賢いのか?」もちろん、オカルトではなく実証実験を行った結果が欲しいところだ。

 それで、3つの記事をご紹介しておこう。

一つはNCBIの学術データベースから。タイトルは、「The Unconscious Mind」。進化論まで入っているが、結論は、ドーキンスを引いて、無意識は賢く適応的であり、自然では無意識がルールで例外はないと述べられている。

2つ目は、New York Times の記事「Your Unconscious Mind May Be Smarter Than You」ダニエル・ゴールマンが書いているが、結論はあなたの無意識はあなたより賢い、だろう。

3つ目は、BBCの記事「Your Subconscious is smarter than you might think」、「Mind Hucks」でおなじみのトム・スタッフォードが書いているが、これも実証実験を行っているがどうも潜在意識はあなたが思っているより賢いようだ、という結論が導かれている。

 もちろん、問題は、「無意識」を日常で起こる問題解決にどのように使えばよいのか?ということになるのだろうが、その一つがエリクソンの技法ということになるだろう。もちろん、一番簡単な方法は、エリクソンの奥さんのベティー・エリクソン(エリザベス・ムーア・エリクソン)の自己催眠ということになるのだろうが、具体的な方法は、ここで書いた

   個人的にはM2の学生時代に朝から晩までやっていた偏微分方程式がまだ解けるか実験してみたいところだ(笑)。

5月7日の進捗、1006ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 38.0%)

Volume III
HYPNOTIC   INVESTIGATION OF   PSYCHODYNAMIC PROCESSES

Translation of the Cryptic Automatic Writing of One Hypnotic Subject By Another in a Trancelike Dissociated State
Milton H. Erickson and Lawrence S. Kubie Reprinted with permission from The Psychoanalytic Quarterly, January, 1940, Vol. IX, No. 1.





(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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