2017年8月18日金曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 230日目


                                                                                                                            
 
  実践と勉強は違う(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 230日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・
 今日は以下の内容。

・RIGHT- AND LEFT-HEMISPHERIC FUNCTIONING IN TRANCE 
EIGHT
・ Infinite Patterns of Learning: A Two-Year Followup 
・Body Language and Expectation of Trance 
・Ocular and Visual Alterations During Trance Induction: Fogging Phenomenon and Trance Stare 
・Deepening Trance 
・Open-Ended Suggestions 
・Two-State Dissociative Regression

 
随考
 
 今日のところで面白いのは以下だ。エリクソンを学ぶには暗黙知を暗黙知として学ぶ必要があるが、何か説明をする場合は、フレームワークを当てて形式知として説明しているような構図がある。

 本書で用いられているそのフレームワークが以下の3つだ。 


1.  The psychodynamic model of the conscious-unconscious system
2.  The learning theory model of behavioral psychology
3.  A linguistic model utilizing multiple levels of communication. 

 
 一つは、心理学的動力学における意識ー無意識のモデルとなる。実際には、この時代一世を風靡したロジャー・スペリー分離脳の理論がモデルとして使われている。このあたり、現在はエリック・カンデルの神経伝達の話になっているので、個人的には少し古く感じる。

 二つ目は、行動主義心理学の学習理論と書かれている。具体的にはエドワード・ソーンダイクあたりか?

 三つ目は、他水準のコミュニケーションを利用した言語モデルということになる。このあたりで思い出すのはMRIポール・ウオツラィックの「The Language of Change」ということになる。

 もちろん、これらはあくまでもエリクソンの技法を説明するためのフレームワークなので、実際にエリクソンがこれらの理論を理解してそれを応用していたというわけではないと思われる。その意味ではエリクソンは暗黙知てんこ盛りのエリクソンということになる。
 
8月18日の進捗、1,816ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 68.6%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


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2017年8月17日木曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 229日目


                                                                                                                            
 
  治療的トランスって瞑想なのかねぇ?

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 229日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

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 今日は以下の内容。

・INDIRECT CONDITIONING OF TRANCE 
・Exercises with Indirect or Incidental Conditioning of Trance
・VOICE DYNAMICS IN TRANCE 
・Alternating Attention to Therapist's Voice as an Indication of Trance Experience 
・Therapist Voice as Vehicle for Projection
・Voice Locus and Volume for Spatial-Perceptual Associations 
・Voice Locus for Conditioning Conscious and Unconscious Levels of Receptivity 
・Exercises with Voice Dynamics
・INTERCONTEXTUAL CUES AND INDIRECT SUGGESTIONS 
・Exercises with Intercontextual Cues and Suggestions 
 
随考
 
    昨日、の範囲だが書き忘れたので少々。なかなか示唆深い。


We may note that this way of defining therapeutic trance is very similar to the classical use of meditation. The word "meditation" comes from the Latin meditari, a passive form of the verb that means literally "being moved to the center." Consciousness remains passive as it is moved to the center (the unconscious), where it can achieve wholeness: a reunion with contents and tendencies that have been excluded from consciousness (Jung, 1960)

 我々は、治療的なトランスを定義するこの方法は、瞑想の古典的な使用に非常に似ていることに気付くかもしれません。 「瞑想」という言葉は、文字通り「中心に移動する」という意味の動詞の受動態であるラテンメディタリから来ています。 意識は、それが完全性を達成することができる中心(無意識)に移動するにつれて受動的なままです:意識から排除された内容と傾向を持つ再結合(Jung、1960)

 
 下手に催眠に時間とお金をかけるよりマインドフルネス瞑想でもしていたほうがよいかもしれないということだ(笑)。
 
さらに、少しメモを少々。エリクソンとは直接関係ないが、催眠を試す方法として一番安心できるのが自己催眠ということになるだろう。これについて一つの方法として Rapid Self-Hypnosis (RSH) という方法についての論文がある。具体的には「Rapid self-hypnosis: A suggestion method for self-control (1998)」というタイトルの論文がある。プロトコルは簡単なので、この方法でトランス状態に入って自己コントロールのために暗示を自分でやってみるというのは実験としてはありだろう。

 少々巨大なファイルになるがネットに同じRSHについて書かれた「Rapid Self-Hypnosis: A New Self-Hypnosis Method and Its COmparison with Hypnotic Induction Profile (HIP)
」に統計的に検証された効果が書かれている。

 個人的にはベティ・エリクソンの自己催眠もお気に入りではあるのだが。
 
8月17日の進捗、1,808ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 68.3%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



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ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

https://www.facebook.com/Okirakusoken-236949276723679


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2017年8月16日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 228日目


                                                                                                                            
 
  4つの瞳は、2つの瞳より賢い。

  三人寄れば文殊の知恵。

  まぁ、ちゃんと協力できればだけれど(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 228日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

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 今日は以下の内容。


・Characteristics of Ideomotor Head Signaling in Trance 
・Turning Problems Over to the Unconscious
・Facilitating Creative Perception 
・Protecting the Subject 
・Lies in a Trance 
・Conscious and Unconscious as Separate Systems
・Right- and Left-Hemispheric Functioning in Trance 
・Training the Modern Mind to Rely on the Unconscious 
・Indirect Posthypnotic Suggestion
・Depotentiating Consciousness: Analogies of Lapses in Consciousness 
・Accepting Spontaneous Awakening
・Alternating Rhythms of Suggestibility 
・Trance Training and Utilization 

 
随考
 
    今日の、エリクソンとロッシの会話で面白いところがある。


E: You may as well join them when they come out, and later they will join you in following your suggestions more easily. You always give the patient approval for what she is doing. 
R: There is no need for the beginning hypnotherapist to panic when a patient spontaneously comes awake. That's just their natural mode of functioning and is to be accepted as a way of strengthening the hypnotic relationship. 
E: If it is their way of functioning, you'd better go along with it. 
R:  The therapist is not really in control of anyone. 
E: That's right! 

E:彼らが出てきたら参加することもできますし、後で彼らはあなたの暗示に従うことであなたに加わります。 あなたはいつも患者がやっていることに対しての承認を与えます。
 R:患者が自発的に目を覚ますと、催眠術師が慌てる必要はありません。 それは機能の自然な様式であり、催眠的関係を強化する方法として受け入れられるものです。
 E:それが彼らが機能する方法であれば、一緒に寄り添うほうがいいでしょう。 
R:セラピストは実際に誰の支配権をもたない。
 E:そうです!

 
 催眠というと必ず出てくるのが「お前を操ってやる」というアホだ(笑)。こう言っている輩はエリクソンのことは何も分かっていないのである意味バカ発見器としては分かりやすくてよい。

 もっとも、ここで操るというニュアンスで使われている Control は元々サイバネティクスの用語できちんと定義すると案外面倒くさい。サイバネティクス的には、情報の入り、途中、出の3ヶ所でどのように制御がなされているのかを見る必要がある。もちろん、生きた人間を扱う場合は同じ制御を入れたからと言って同じ結果が得られるわけではない。このうんちくを話始めるとベイトソンがグノーシス派を引いて無生物をプレローマ、生物をクレアトゥーラと区別した話から始めて、第二次サイバネティクスの話をして、オートポイエーシスの話をしないといけなくなる(笑)。余談だが比較的新しい催眠の理論にDissociated-control theoryというのがあった。

 その意味では、ダンスのメタファーで話したほうが簡単だ。エリクソンのアプローチは基本的に一緒にダンスを踊っているようなコラボレーティブなアプローチとなる。つまり、一緒にダンスを踊りながら相手の自律性を引き出すというような感じのアプローチということだ。もちろん、ここで書いたようにセラピストとクライアントの立場が必ずしも対等ではない場合がある。その意味では面倒くさい話になるのだが、少なくともエリクソンが「お前を操ってやる〜」と思っていなかったことだけは明白のように思える(笑)。

8月16日の進捗、1,800ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 68.0%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



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詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

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2017年8月15日火曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 227日目


                                                                                                                            
 
  エリクソンが信頼していたのは、「無意識」ではなく「無意識の機能」。

  原著を読むと随分ニュアンスが違うなぁ(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 227日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・
 今日は以下の内容。


・Source of Psychological Confusion 
・Therapist Voice Evoking Personal Associations 
・Utilizing Inner Realities in Spontaneous Trance: The Common Everyday Trance 
・Minimal Cues and Unconscious Perception, Not ESP
・Utilizing Unconscious Cues and Perception 
・Trusting Unconscious Functioning: Trance as a Natural Form of Unconscious Functioning 
・Pantomime and Nonverbal Communications to Reach Simpler Levels of Behavior

 
随考
 
    今日のところは案外面白い。

 催眠やトランス状態という話をし始めると必ず湧いて出て来るのが催眠は超能力だぁという輩(笑)。Wikipedia の超感覚的知覚というところに書いてある、「五感や論理的な類推などの通常でありきたりの手段を用いずに、外界に関する情報を得る能力」というところで考える人達だ。

 ロッシがエリクソンに尋ねる「催眠ってESPなの?」。

 エリクソン曰く「ちがう」。

 要は、催眠下での無意識の働きは「五感や論理的な類推など通常でありきたりの手段を用いて、外界に関する情報を得る能力」ということだ。ただし、無意識は帰納、演繹以外にアブダクションでも動くということだ。アブダクションをうまく使うためには、メタファーを活用する必要がある。 The American Society of Clinical Hypnosis のサイトに「Men Are Grass: Bateson, Erickson, Utilization and Metaphor」という論文を読むと、この理屈が分かってくる。不思議系にいくと何もエリクソンの本質は学べない。
 
8月15日の進捗、1792ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 67.7%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



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ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
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詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


記事の内容の正誤について、執筆者は一切保証いたしません。また、本書の内容、エクソサイズなどを実行した結果被った被害などについて著者は一切責任を負わないこととします。本ニュースレターの内容は、以下クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに従うものとします。但し、引用元の著作権は引用元に所属します。ご意見、ご感想は次へ tritune'`@''gmail.com

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