2017年8月16日水曜日

ミルトン・エリクソン論文全集を読む 228日目


                                                                                                                            
 
  4つの瞳は、2つの瞳より賢い。

  三人寄れば文殊の知恵。

  まぁ、ちゃんと協力できればだけれど(笑)。

   <ひとりごと>




はじめに

 備忘録として、



 お正月から、ミルトン・エリクソンの論文全集『The Collected Papers Milton H. Erickson』[1] を読んでいる。読み方のルールはここで書いた。

 228日目について書いておきたい。 
 
催眠の現実

 「Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion(1976)」著者はミルトン・エリクソンとアーネスト・ロッシ+シーラ・ロッシ。

    ミルトン・エリクソン論文全集の第四巻を読んでいる。そこに含まれていて、今回からの範囲に収録されているのは、「Hypnotic Realities : 催眠の現実」だ。個人的には英語で何度か読んでいる。また、書店でぱらぱらとしか確認していないが邦訳が出ている。

 そのため、ここの部分の読み方についてはルール変更して興味深いと思ったメモだけ記載しておくことにしたい。

・・・・・・・・・・・
 今日は以下の内容。


・Characteristics of Ideomotor Head Signaling in Trance 
・Turning Problems Over to the Unconscious
・Facilitating Creative Perception 
・Protecting the Subject 
・Lies in a Trance 
・Conscious and Unconscious as Separate Systems
・Right- and Left-Hemispheric Functioning in Trance 
・Training the Modern Mind to Rely on the Unconscious 
・Indirect Posthypnotic Suggestion
・Depotentiating Consciousness: Analogies of Lapses in Consciousness 
・Accepting Spontaneous Awakening
・Alternating Rhythms of Suggestibility 
・Trance Training and Utilization 

 
随考
 
    今日の、エリクソンとロッシの会話で面白いところがある。


E: You may as well join them when they come out, and later they will join you in following your suggestions more easily. You always give the patient approval for what she is doing. 
R: There is no need for the beginning hypnotherapist to panic when a patient spontaneously comes awake. That's just their natural mode of functioning and is to be accepted as a way of strengthening the hypnotic relationship. 
E: If it is their way of functioning, you'd better go along with it. 
R:  The therapist is not really in control of anyone. 
E: That's right! 

E:彼らが出てきたら参加することもできますし、後で彼らはあなたの暗示に従うことであなたに加わります。 あなたはいつも患者がやっていることに対しての承認を与えます。
 R:患者が自発的に目を覚ますと、催眠術師が慌てる必要はありません。 それは機能の自然な様式であり、催眠的関係を強化する方法として受け入れられるものです。
 E:それが彼らが機能する方法であれば、一緒に寄り添うほうがいいでしょう。 
R:セラピストは実際に誰の支配権をもたない。
 E:そうです!

 
 催眠というと必ず出てくるのが「お前を操ってやる」というアホだ(笑)。こう言っている輩はエリクソンのことは何も分かっていないのである意味バカ発見器としては分かりやすくてよい。

 もっとも、ここで操るというニュアンスで使われている Control は元々サイバネティクスの用語できちんと定義すると案外面倒くさい。サイバネティクス的には、情報の入り、途中、出の3ヶ所でどのように制御がなされているのかを見る必要がある。もちろん、生きた人間を扱う場合は同じ制御を入れたからと言って同じ結果が得られるわけではない。このうんちくを話始めるとベイトソンがグノーシス派を引いて無生物をプレローマ、生物をクレアトゥーラと区別した話から始めて、第二次サイバネティクスの話をして、オートポイエーシスの話をしないといけなくなる(笑)。余談だが比較的新しい催眠の理論にDissociated-control theoryというのがあった。

 その意味では、ダンスのメタファーで話したほうが簡単だ。エリクソンのアプローチは基本的に一緒にダンスを踊っているようなコラボレーティブなアプローチとなる。つまり、一緒にダンスを踊りながら相手の自律性を引き出すというような感じのアプローチということだ。もちろん、ここで書いたようにセラピストとクライアントの立場が必ずしも対等ではない場合がある。その意味では面倒くさい話になるのだが、少なくともエリクソンが「お前を操ってやる〜」と思っていなかったことだけは明白のように思える(笑)。

8月16日の進捗、1,800ページまで(全体 2,648ページ、進捗率 68.0%)


Volume IV
INOVATIVE HYPNOTHRAPY


Hypnotic Realities The Induction of Clinical Hypnosis and Forms of Indirect Suggestion by Milton H. Erickson, Ernest L. Rossi & Sheila I. Rossi With a Foreword by Andre M. Weitzenhoffer



お知らせ:

ミルトン・エリクソンの本質を突き詰めたから分かったことがあります。

 組織のパラドクスを解消し、組織の認識、行動の変化を支援する、
「変化・創発ファシリテーション」のオンデマンド、オンサイト講座を開始いたします。

詳細は、こちらから。


(つづく)

文献
[1]http://ori-japan.blogspot.jp/2017/01/collected-papers.html


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